ポルトガル中部のトマール(Tomar)の丘の上にある、世界遺産にも指定されているキリスト教修道院(Convento de Cristo)。何から何まですごい規模なのですが、廊下一つみてもこのスケール。向こうの端が見えない……。両側の壁に並ぶ入口もそれぞれ個室になっています。
さて、長い廊下を抜けると、「墓の回廊」や「沐浴の回廊」とはまた違う回廊が出てきた!しかもデカい。いったいいくつ回廊があるんだ……。
ここは「ジョアン3世の回廊」(Claustro de D.Joao III)と呼ばれる空間。増改築を繰り返してきたこのキリスト教修道院の中でも16世紀と比較的新しい年代に増築された回廊です。フェリペ1世の在位期間である1591年に完成したのだとか。それでも日本は安土桃山時代ですよね。
回廊だけではなく、見上げると建造物の規模もすごい。ちなみに、この修道院を代表する有名なマヌエル様式の大窓(Janela Manuelina)は、この壁面の円形の穴のもっと下側にあります。僕はてっきりあの丸い穴のことかと思って、上部ばっかり撮ってしまいました……。
ここもまた回廊! これは「サンタ・バルバラの回廊」(Claustro de Santa Barbara)と呼ばれるもので、この回廊も16世紀に増築されたものなんだとか。いくつも回廊が並んでいるという、本当に迷路のような場所です。
もうどこをどう歩いているのか分からなくなっているぐらい、修道院の中は複雑な迷路になっています。どの回廊にいるのかというのも分かっていないと、同じ正方形をぐるぐる回っているような感覚に陥ってしまいます。すごい場所です。
コメント