第9回「Timestageビジネスライブ」を開催しました。


クリエイターズチーム「Timestage」がお贈りする勉強会型イベント「Timestageビジネスライブ」、昨日6月22日にTKP神田ビジネスセンターにて開催致しました。金曜の夜という貴重なお時間を割いてご来場下さった皆さん、ありがとうございました!


今回のテーマは、来年のNHK大河ドラマに決定した『八重の桜』の主人公・新島八重の出身地としてさらに注目が増す「福島県」です。第一幕では福島県庁の首都圏PRの拠点である福島県東京事務所の企画交流課の皆さんをお招きし、福島県の首都圏でのPRの現状を詳しくお聞きしました。まずは、福島県の農産物流通担当である遠藤崇弘主査のお話。原発事故以来の風評被害に悩まされる福島県産品ですが、皆さんのこの1年の取り組みの大変さはとても心に染みるものがありますね…。そして、本当の正念場は、いわば同情買いが無くなっていくこれからなのだということも痛切に感じます。


続いて、福島県の観光・復興支援イベント担当の小谷野繁樹主査のお話。震災後のお仕事は「震災前の仕事がよく思い出せない」というぐらいの忙殺ぶりだったそうで、震災後に取り組まれたPR活動をいろいろとご紹介頂きました。その中には小谷野主査をはじめとする福島の皆さんのアイデアや行動力がたくさん詰め込まれています。小谷野主査が考える「PRとは」という3ヶ条はまさに名言。そして講義中、受講者の皆さんに福島の桃のジュースの差し入れが。これ、すごく美味しかったです。そして何より、小谷野さんも遠藤さんも、まとめ上手で話し上手。とても勉強になりました。


第二幕はTimestageメンバーによる講義3連発。まずは公認会計士の山田真哉先生による「復興論」。福島県にあった会津藩・白河藩が、いかにして天明の大飢饉など江戸時代の危機を乗りきったかという話です。白河藩主松平定信、会津藩家老田中玄宰などの事例が登場しました。『経営者・平清盛の失敗』を出版されるなど歴史家としての活動も増えている山田先生は、会計士として財政的側面から分かりやすく歴史を語るので毎回ものすごく分かりやすいです。山田真哉さんのブログにも当日の話が。


そして脚本家の小林雄次さんによる「映像発想論」。福島県を舞台にした映画『フラガール』、また福島県を題材にした小林さんの企画などの話から、人を興味を惹きつける作品作りの発想のコツを。こちらはクリエイター側の側面から見た話。そして最終的に映画ビジネスについての経営的な話に。小林雄次さんのブログでも当日の話が少し触れられています。

続いて私・弘中勝による「情報発信論」。現在、福島県も積極的に情報発信をして注目されている中国市場でのPRの話をしました。地方が全国へ、そして日本が世界へ情報発信する際に意識しておくポイントを、実例を挙げてまとめました。


会場の一画には、パネルやパンフレットを並べた福島のPRコーナーができあがりました!第三幕では、第一幕・第二幕の内容を元に皆さんに企画を作る課題に取り組んで頂きました。いやあ、面白いアイデアがたくさん集まりましたねー。優秀なアイデアには福島県東京事務所の皆さんから素敵なプレゼントが。そして福島県東京事務所さんからご来場の皆さん全員に、福島の品々がお土産としてプレゼントされました。

今回、内容のボリュームが大きすぎて進行役のTimestageメンバーの絡みがほとんどないだろうと思われたので、早めに来て下さった方々のために、開始10分前に山田真哉さん・小林雄次さん・弘中勝の3人によるミニトークライブを行ないました。小林雄次さんの話題の著作『ウルトラマン妹』について、さらにそれがノミネートされた山田真哉さん主催の「日本タイトルだけ大賞」の話題に。
そんなわけで、内容盛りだくさんだった今回の「Timestageビジネスライブ」、いかがだったでしょうか。皆さんからの終了後のアンケートも好評で何よりです。また福島県東京事務所の皆さんもとても得るものが大きかったそうで、『八重の桜』が放送開始した頃にまたご一緒できればいいなと思います。ご来場下さった皆さん、本当にありがとうございました!

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