[ポルトガル篇] トマールに行ってきた。(2)墓の回廊と円堂


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ポルトガル中部の街・トマール(Tomar)にある、世界遺産にも登録されているキリスト教修道院(Convento de Cristo)の中に入りました。中から外の入口部分を見るとこんな感じ。先ほどはこの階段を登ってきて、右側にあるチケット売り場から入りました。つまりあそこの階段上部の広場までは無料で見学できるということです。

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そしてチケット買って入るとすぐにで迎えるのが、アズレージョの壁面が印象的な「墓の回廊」(Claustro do Cemiterio)と呼ばれる回廊。騎士や修道僧の墓地としての意味で作られたのでその名があります。回廊大好きっ子の僕はさっそく目を見張ります。この2本の柱、カッコよすぎないか。

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そして「墓の回廊」に隣接して、それよりもさらに大きな「沐浴の回廊」(Claustro da Lavagem)があります。名前の由来は、かつて修道僧たちがここで沐浴をしていたから。2階部分も回廊になっています。

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沐浴の回廊から見える、修道院主要部。どうも鐘楼がくっついた円形の砦のような感じに見えなくもないですが、あの独特の形の建物に今から入っていきます。そしてそこで見たものは。

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うっわー、何だこれ。ものすごく緻密な壁画に彩られた空間が現れました。これが、この修道院を代表する空間である「テンプル騎士団の円堂」(Rotunda dos Templarios)です。

写真では分かりづらいかと思いますが、外側は16角形によって囲まれており、その中の大きな円柱のような空間は8角形によってできています。つまり先ほど外から見えた円形の砦のような建物はこの上部であり、正確には16角形だったのです。

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中に入って上を見上げるとこんな感じ。写真じゃ分かりにくいですが、一つ一つの壁画や彫刻がとにかく巨大です。

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ぐるりと回って壁画をよく見てみると、キリストの一生涯の各場面が描かれています。

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そして中の8角形の空間にも入ってみます。ここは洗礼堂として使われた場所。

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ちらりと窓の外を見てみると、先ほどの「墓の回廊」や「沐浴の回廊」とはまた別のもっと大きな回廊が見えました。この建物の中、いったいいくつ回廊があるんだ!?


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