ポルトガル中部のファティマ(Fatima)の街から東へ車で約40分、この眼下に街が広がる高台に到着しました。この緑豊かな街の名はトマール(Tomar)。そして、この高台にやってきたのはなぜかというと……
じゃーん。ここにはテンプル騎士団がムーア人と戦うための本拠として築かれたトマール城(Castelo de Tomar)があるのです。そしてこの城は後にキリスト騎士団によってキリスト教修道院(Convento de Cristo em Tomar)となり、1983年にはユネスコの世界遺産に登録されています。
駐車場は城の入口にあたる北東側に50台は停められるスペースがあり、その一段下にはさらに多くの台数が停められる駐車場があります。GoogleMapのストリートビューを見るとミニ列車が駐車場に写っているので、休日には下の市街地からミニ列車が入口まで出ているかもしれません。
駐車場に小さなカフェが併設されていて、ランチ前だったのでちょっとした軽食。今回はいつものパステル・デ・ナタ(エッグタルト)じゃなくて、なんかカステラの原型っぽいようなカップ型のお菓子。名前は忘れた。
さてさて、トマール城に入ってみますよ。もう入口から荘厳な城壁がそびえているではありませんか。これをまっすぐ進むと城門があり、城門をくぐると……
広々とした城内。奥にドンと建っているのが、キリスト教修道院ですね。要塞と修道院を兼ね備え、さらには大航海時代の財による増改築を加えたこの建物。独特の雰囲気があって胸躍ります。
城壁を内側から見た様子。12世紀に建てられただけあって、その歴史の重みを感じます。日本史でいうとまだ平安時代末期とかですよ。
今入ってきた城門の上部には鉄の手すりが見えるけど、あれは登れるのかな。それとも関係者以外立ち入り禁止なのかな。ちょっと気になる。城壁に登れるなら登ってみたい。
キリスト教修道院の前へ。こんな大きな建物だとは思わなかった!
そして、もともとは城として機能していたので、修道院の周辺にも要塞としての雰囲気を残す風景がいくつも。あとでじっくりと城内を巡ってみたい。
キリスト教修道院の壁面。よく見ると緻密な彫刻や細工がぎっしり。修道院に近づいた観光客はまずここを見上げて写真を撮っていました。でもこの入口上部だけ色が違うから、ここはまた建築年代が違うんだろうな……。400年以上かけて建てられていったそうなので、いろんな建築様式が発見できそうです。
それでは、修道院の中に入ってみることにします。そして、当初はそんなに期待もしていなかったのですが、これが実は今回の旅で1、2を争うほどの印象を残す場所だと知ることになるのです。
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