無錫の三国城に行ってきた。(1)


『三国志』ファンなら一度は行ってみたい「三国城」を見に、無錫市まで行ってみることにします。三国城とは、中国中央電視台(中央テレビ局)が『三国演義』のドラマ撮影のために1994年に建てたオープンセットで、現在は『三国志』をテーマにしたテーマパークとなっています。無錫というと、日本では『無錫旅情』という歌がヒットして一躍有名になった都市ですが、私のように三国城を目指して無錫を訪れる人も多いようです。


無錫駅までは上海虹橋駅から新幹線で約1時間程度の場所。上海虹橋駅からの新幹線の乗り方は以前の記事を参照。というわけで、無錫駅に到着~。「無錫駅」は中国語で書くと上の写真の最初の3文字になります。ここからバスで向かおうと思うのですが、無錫駅内部はかなり迷路のようになっています。駅に隣接するバスターミナルも多数あるのですが、三国城に行くバスは「82番」で、東広場から出ています。迷ったらタクシーのほうがいいかもしれませんね。


ここがその東広場のバスターミナル。82番の数字が出ていますね。実は私はこの東広場が見つけられず、これは帰りに撮ったもの。マイクロバスが集まっている全く違う駐車場に出てしまい、「三国城に行くならこれに乗れ」とその辺の人に言われ、90元取られ、「うわー騙されているのかなあ…」と恐る恐る乗っていると、どうやらそれは公式の送迎バスだったらしく、取られた90元は三国城の入場料で運賃無料でした。ただ、バスは小さいし、なかなか出ないなあと思ったら「満席になったら出発する」といういい加減具合だったので、効率的に行きたい人は82番のバス、もっと言うならタクシーが一番いいでしょう。


無錫駅からマイクロバスでおよそ30分で三国城に到着!ちなみに82番のバスだと4元で、50分ぐらいです。三国城の入場料は90元。なんだか年々値上げしているっぽいのですが、中国の物価の高騰を考えたら当然かと。ちなみに、三国城の隣りは『水滸伝』のロケ地である「水滸城」もあり、セットで150元。三国時代と宋時代の二つの雰囲気が味わえるので、お時間のある方は一緒に巡るのもいいかと思います。置物ではなくきちんと兵士役の人が門番をしてますね。


三国城の全体図。左下が今入ってきた入口ですね。奥には小山があって、水軍基地があって、中央には王宮があるっぽい。セット券を買っている人は右側から水滸城に入ることができます。ということで、時計回りでぐるっと回ってみることにします。

なぜか突然豪雨に…。入場門を入ると正面にあるのが、「漢鼎」と呼ばれる大きな置物。鼎(かなえ)というのは3つの足を持つ置物のことで、魏の国・呉の国・蜀の国の三つ巴の戦いの歴史である『三国志』を象徴するものでもあります。ちなみにこの鼎は15トン以上あって、世界最大の鼎としてギネスブックにも載ったんだそうですよ。


漢鼎の左手には、演舞場が。ここでは何時間かおきに、『三国志』の名場面の一つでもある、主役の劉備・関羽・張飛の3人の義兄弟が、作中最強の武人・呂布に立ち向かう馬上の決闘シーンが実際に馬を使って演じられます。今回は時間がなくて観てないけど。で、そのシーンは虎牢関の戦いですから、演技城の横の馬厩舎は虎牢関の形をしてます。


そこから先は、『三国志』中盤のクライマックス「赤壁の戦い」にまつわる場所が多くなっていきます。まずは曹操点将台。『三国志』の劉備たちの最大のライバルにして三国時代の最大勢力を築いた才人、曹操が全軍指揮を取った場所です。大きな「曹」の文字に、金色の曹操像。いろんな人が写真を撮っていました。ちなみに、数年前まではこの曹操像はなかったらしいですね。最近建ったそうです。

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