[山口篇] 龍福寺に行ってきた。


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2014年8月、山口市の曹洞宗龍福寺にも行ってきました。『厳島戦記』という「厳島の戦い」を舞台にした歴史物語を書いてしまったほど山口の大内氏の歴史が大好きな私ですが、この場所はかつて大内氏館があった場所です。

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本堂横の軒にこっそりと建つ騎馬像は、大内氏の全盛期を築いた当主・大内義興です。応仁の乱の後、室町幕府の管領代となって実験を握った戦国大名です。NHK大河ドラマ『毛利元就』で細川俊之が演じた大内義興は、それはもう怖かった。

 

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そして大内義興の死後に当主の座をバトンタッチしたのが嫡男の大内義隆ですが、家臣の陶晴賢に追い詰められて自害してしまいます。その大内義隆とその従者たちの供養塔も、龍福寺の境内にあります。

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「討つ人も討たるる人も諸ともに如露亦如電応作如是観」という大内義隆卿の辞世の句が刻まれた石碑。追い詰められた大寧寺で読まれたこの歌は、戦国時代の大名の辞世としては名作と評する歴史ファンも多いです。

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龍福寺の横には、大内氏館跡として庭園が整備されています。大内氏は京都に倣って城を築かず、御所のような館で政治をとっていたんですね。

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そして龍福寺のすぐ北には、築山神社があります。この一帯は、大内氏の勢力が拡大して行政業務が増えた際に、大内氏館に並ぶ形で別館「築山館」が建てられ、歴代大内氏の居城となっていました。


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