[イタリア篇] シエナに行ってきた。（１）

イタリアのウンブリア州オルヴィエートから車で北上すること約１時間半。トスカーナ州のシエナ旧市街にやってきました。シエナの旧市街は歴史地区全体がユネスコの世界遺産に登録されている、歴史あふれる街です。

旧市街に到着した時にはもうすっかり夜も更けてしまって、どのお店もほとんど閉まっていて夕飯を食べる場所を見つけるのも難儀だったのですが、とりあえず夜のシエナの街を歩いてみることに。

夜のサリンベーニ広場。14世紀頃にシエナで権勢を誇っていたサリンベーニ家の邸宅で、要塞として利用されていたそうです。なんとも美しい広場だ。

さて、夕方にオルヴィエートを出たのでもう少し早い時間にシエナのホテルに着くはずが深夜になってしまったのは、駐車場が見つからなかったから。シエナ旧市街は全体が車両進入地域（ZTL）になっていて、郊外に停めるしかないんですが、場所がわからずテキトーな郊外に停めて一度ホテルに行って、どこに停めたらいいか聞いてまた車を取りに行って停め直して……、と時間を食いました。

ということでメモ。シエナに近く最も大きな無料駐車場は、旧市街の北西にあるメディチ要塞の西側（下のGoogle Map参照）。そこから10分ほど歩いて旧市街に行くのが最も安心です。もっと旧市街に入り込むと、一晩45ユーロもする上に、ZTLを縫いながら道路を走るのは初心者にはかなり酷です。

ホテルに前もって問い合わせてたんですけど教えてくれなくて、チェックインの時に初めて教えてくれるんだもんなあ。ひどい。これで２〜３時間は損をしたので、車で行かれる方は駐車場を要チェック。

結局、表通りのお店はほとんど閉まっていたので、観光客が絶対に行かなそうな路地に入ってみると、地元の人が集まるパブのようなお店がいくつか見つかりました。でも地元相手のお店だから、メニューはイタリア語だけで英語もあまり通じない。でもまあ開いてくれててよかった。

メニューの中に、一つだけTRIPPAと短い名前のメニューがあって気になって注文したら、来ました。後でガイドブック見たら余裕で乗ってたんですが、トリッパというのは臓物をトマトで煮込んだ、トスカーナ地方の名物料理なんだとか。これが見た目では予想できない美味しさ！というのも、できたてのアッツアツで出してくれたんですよね。イタリア料理って基本的にそんなアツアツじゃないんで、寒い深夜にとても温まりました。

食べていると、他のテーブルにいた日本人の方に声をかけられました。シエナの方と結婚してこちらに在住されている方で、週に２、３度はこの店に来ているほどで、この店で日本人観光客を見たのは初めてなんだそうです。イタリア語での無料駐車場の検索の仕方など、いろんな情報を教えて頂きました。地元の人が通うほどの店なのだから、いい店を見つけたんだなーと思います。ラッキー。