[中欧篇] ホッホオスターヴィッツ城(3) /オーストリア


オーストリアのラウンスドルフ(Launsdorf)にある名城、ホッホオスターヴィッツ城(Burg Hochsterwitz)。頂上のお城自体はそんなに大きくないのであっという間に全部回れてしまいます。下に降りる階段がありますが、これが徒歩の登山道への階段ですね。降りてみることにします。

ホッホオスターヴィッツ城の凄さは、175mの岩山全体に何重にも城壁を作ることで山全体を要塞化していること。それぞれの城壁の内側を散歩することができ、城内よりもむしろ屋外の方が見どころ満点です。

ちょっとしたを眺めると、何重にも城壁が作られていることが分かります。その落差によって、本当に宙にお城が浮いているかのような錯覚を受けます。

まだまだ下があります。見張り台もあちこちに。

7歳長男も3歳次男も足取り軽く降りていきます。僕が0歳6ヶ月の三男を抱っこ紐で抱えているのですが、降りるのは随分とラクです。

城内にささやかな庭園がありました。城内もこうやってお花で飾るというのが、ヨーロッパのお城の素敵なところです。見張り台が鐘楼になっているのもいい感じ。

庭園横の見張り台からの風景。のどかー。

庭園入口。

上を見上げると異なる層の城壁。15世紀にトルコ軍がオーストリアに侵攻して来た時、神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世がこの城に入城して指揮を取り、大軍勢のトルコ軍の猛攻に耐え続けたそうですが、実際にその堅牢さを見るとその防御力もうなずけます。住民たちを避難させるスペースも十分にあり、包囲戦にも十分に持ちこたえられるお城です。

まだまだ下がありますね。つづら折りに降っていくルートが見えます。

中腹の見張り台。

登山口から上のお城までに、城門がいくつも設置されており、それぞれに名前と建築年が書かれたプレートが掲げられています。どの門も1570〜1580年代に建てられたものだということが分かります。日本で言えば織田信長が台頭して来た頃ですかね。


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