中国の上海に行ってきた。(8)



上海郊外のスーパーマーケットに行ってみる。青果コーナーでは日本ではあまり目にしない野菜がいろいろと。そう言えば、ドリアンはよく売られてたなあ。下町にはドリアン専門店もあるんですが、もうその辺一帯がドリアン臭で、よくそんな隣りでアパレルショップができるな、みたいな。日本だったらそういう出店は無理だろうなあ。


鮮魚コーナーも、日本とはかなり品揃えが違います。一番目を見張ったのは、お寿司です。寿司は上海でもスーパーの生鮮コーナーに並ぶほど人気になっているようですが、一番売れている大皿には、日本のようにマグロやエビや玉子が載って色とりどり、という感じではなく、サーモンを基調にした赤系にまとまっているんですね。というかほとんどサーモンじゃん、みたいな。サーモン寿司はそんなに人気なのか。


家電量販店にも行ってみる。このタイプの炊飯器もまだまだ現役。でも、これで「型落ちした日本製品を売ったらビジネスになる」なんて考えている日本人は、必ずと言っていいほど失敗します。形状は昔ながらでも、機能はちゃんと進化しているんです。型が古いのではなく現地になじんでいるだけで、決して型落ち製品が受け入れられるわけじゃないんです。それを勘違いしている日本メーカーは、やっぱりうまくいっていません。

現に、こういう浄水器もたくさん置かれているわけで、キッチンやリビングの事情が何もかも日本と同じではないのです。「日本は浄水器文化じゃないから、浄水器は現地のメーカーのものを使えばいい」なんて考えているうちに、浄水器メーカーが家電全般も取り込んでいって、日本製品はどんどん締め出されてます。日本の生活とは全く切り離して考えないと、海外市場にはなかなか切り込めそうにない感じがします。


なんだーこれ!私も最初分かりませんでした。右横でトイレを売っているので、乾燥器か何かなのかなとか思ってました。galanz(格蘭仕)というのは中国の電子レンジメーカー。そう、これ電子レンジなんですよ。平均して500元前後の電子レンジが多い中、このiMacみたいなUOVOは2,000元ぐらいするんですね。でもめちゃくちゃ売れているそうです。これを見ると、もはや中国も「パクリばかり」という感じではないのかもしれません。ヘルシオぐらいで進化を満足していては、日本も危ういかもしれない。


浦東新区に着いた頃には夕方になっていました。東方明殊塔の後ろには赤い夕陽が。ようやく晴れてきたみたいです。それにしても、暑い。


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