旧古河庭園に行ってきた。(2)



東京都北区の旧古河庭園。

一瞬、東京の都心にいるということを忘れてしまいそうなのどかさです。
心字池の岸にどんと構える、雪見灯籠。


池に架かる石橋。

互い違いになっているところがまた美しい。


南側から見た、旧古河邸である洋館。

左右対称に見えて実は違うという造りが何とも言えぬカッコ良さです。
鹿鳴館など多くの洋館を作ったことで知られ、片山東熊や辰野金吾などの建築家を多く育てた
日本建築界の重鎮jサイア・コンドルが晩年手掛けた建築物です。


洋館は太平洋戦争の後に連合軍に接収され、イギリス軍などが宿舎として利用。

その後引き上げる時に、多くの家財が持ち出されており、
それから30年近く廃墟として放置されていたものの、1989年に復元工事が完了。
今は内部の見学が可能で、お茶が飲めたり結婚式が挙げられたりします。


展望台側から見た洋館。美しい―。


館内は開始時間の決まった1時間ほどのガイドツアーに参加することで見学することができます。

ちょうど始まる時間だったので、僕も参加してみることにしました。
内部は撮影禁止ですが、和洋をうまく調和させた見事な設計を見ることができます。
ちなみに、これまで観光地や施設のガイドなどで感動したことは全くないのですが、
この洋館のガイドを務めたお姉さんの説明や話の構成が絶妙なまでに上手で、
今後プレゼンとかで活用したい説明方法をたくさん目にできました。

バラ園。この洋風庭園もジョサイア・コンドルによる設計。
そろそろ薔薇の季節ですが、見頃の時には観光客が死ぬほど押し寄せてしまうため、
薔薇どころか人垣でほとんど庭が見えなくなってしまうほどだそうで、
洋館のガイドツアーもほとんど予約で埋まって入れない状態なんだそうです。
バラの時期もいいですが、こういうのどかな時に来るのもいいですね。

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