浄智寺の南側には、実は源氏山公園へと登るルートがあります。
一般的に「葛原ヶ岡ハイキングコース」と呼ばれる道なのですが、
源氏山公園に行くには、鎌倉駅からよりもこちらのルートのほうが
意外に楽しかったりするのでお勧めです。
ただし、ハイキングコースの名のとおり、このように山道が延々と続きます。
あくまでもハイキングのつもりで、歩きやすい靴で行くことをお勧めします。
かかとが高い靴などだと非常に歩きにくいと思います。
途中、小山の頂上のような場所に到着するのですが、
そこに「天柱峰」と刻まれた石碑と、五重の石塔が置かれています。
天柱峰というのはまさにこの丘の名称であり、
浄智寺の住職も務めた元の僧・竺仙梵僊によって名付けられたのだとか。
浄智寺からの山道ルートは登山客だけではなく、
若い女性の観光客たちもけっこう利用していましたよ。
ちょっとした運動にいい距離です。
そして、葛原岡神社へと到着しました。
この神社は、鎌倉幕府を打倒した後醍醐天皇に仕えた忠臣であり、
鎌倉幕府によって捕えられて処刑された日野俊基を祭神とする神社です。
先に見える本殿の左側に、日野俊基終焉の地の碑があります。
日野俊基の墓は本殿から少し離れた場所にあります。
ちなみに、葛原岡神社をこの地に造営したのは明治天皇です。
徳川家の江戸幕府から天皇自身による親政を取り戻した明治天皇が、
鎌倉幕府から親政を取り戻した後醍醐天皇の偉業の功労者として讃えられたのでしょう。
葛原岡神社から南へ抜ける道は、源氏山公園などに続いています。
たくさんの人が散策していました。
コメント