[北九州篇] 手向山に行ってきた。



この線路はJR鹿児島本線で、カーブの向こうは新幹線も停まるJR小倉駅。

一見何の変哲もない線路に見えますが、この付近に漫画家・松本零士氏の生家があり、
このカーブを走り抜けていく電車の様子が、後に『銀河鉄道999』のイメージになったそうで、
999ファンには聖地ともいうべき線路だったりします。
で、右側に見える小さな緑の山、手向山(たむけやま)に行ってみることにします。

手向山は北九州市小倉北区の、門司区との区境に位置する山で、
高さは100mもない上に山頂そばまで自動車で登ることもできる身近な山です。
日清戦争前の関門海峡区域の要塞化で、この山にも砲台が設けられ、
現在でも弾薬庫跡などが残っています。


公園内にある「小倉碑文」。

豊前国小倉藩の藩士であった宮本伊織が、養父である剣豪・宮本武蔵を讃えるために、
佐々木小次郎と決闘をした巌流島が見えるこの山に設置したものです。
石碑には宮本武蔵の活躍を説明する文がびっしりと刻まれていて、
謎の多かった宮本武蔵の人物像を知る貴重な歴史的資料となっています。


村上元三の小説『佐々木小次郎』の連載完了を記念して建てられた、小次郎碑。

「小次郎の眉涼しけれつばくらめ」と刻まれています。
この設置により宮本武蔵と佐々木小次郎にまつわる石碑が手向山に集結したことになり、
毎年4月にはこの山で「武蔵・小次郎まつり」が開催されています。
宮本武蔵ファンには外せない聖地でもあります。


展望台から見た手向山公園。


手向山公園からは、関門海峡が一望できます。この日は小雨だったので視界が悪いけど。

川のように見えるこの海峡。左側の岸が山口県下関市で、手前や右側が福岡県北九州市。
この写真ではよく分かりませんが、下関側の岸に巌流島が見えています。


北九州市に帰省するたびに行っている、北九州市民のソウルフード・資さんうどん。

いつものごとく、この日もごぼ天かしわうどんと、かしわおにぎり。
また東京へのお土産に、資さんうどんのおはぎを買って帰りました。美味しいんだよなあ。
ちなみに資さんうどんは「すけさんうどん」と読みます。

NHK大河ドラマで黒田官兵衛が主人公の『軍師官兵衛』が放送されているということで、
新北九州空港の中に、黒田官兵衛が一時城主を務めたことがある、
福岡県行橋市の馬ヶ岳城をPRする観光ブースができていました。マジかー。
ちなみに馬ヶ岳城は、先週の「歴史発想源」でも登場しましたが、
「大内道頓の乱」で道頓こと大内教幸が城主を務め、最後に追い詰められて自害した城でもあります。
ということで、大分県から地元北九州市に行き飛行機で東京へと戻りました。
やっぱり九州はいいですねえ。何度行っても、新しい魅力が発見できます。
また機会を作って九州に行きたいと思います。

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