[京都篇] 龍安寺に行ってきた。



世界遺産「古都京都の文化財」の一つである、大雲山龍安寺に行ってきました。

応仁の乱の東軍総大将として知られる管領の細川勝元が創立したというこの龍安寺。
金閣寺からはバスで停留所1、2つであり、立命館大学の向かいにあります。
ちなみにこの参道の階段の脇にある竹垣「龍安寺垣」は、
建築学的に見ても非常に合理的で特徴的なものなのだとか。


龍安寺と言えば、枯山水の石庭。

あまりにシンプルなのにとても印象的な庭で、たくさんの観光客を惹きつけます。
側面の壁は実際には水平ではなく向こうに行くにつれてすこし低く設計されており、
遠近法を逆に利用して、狭い石庭を広く見える工夫をしているのだとか。
なぜか龍安寺の石庭って、みんなつい縁側に座って眺めてしまいますよね。


うちの2歳の息子も、言われもしないのに縁側に座る。

なぜか外国人観光客からめちゃくちゃ写真撮られてました。


個人的に大好きな蹲踞(つくばい)。蹲踞とは茶の湯の前に手を清める水を流す石のこと。

中央の四角の四辺には「五」「隹」「疋」「矢」と刻まれ、「口」を部首として
「吾唯知足」という熟語になる、つまり「われ、ただ足ることを知る」と読めるというもの。
「何事も不満ばかりはなくこれで十分だという気持ちを持とう」という、
茶道にとって大切な言葉になるという蹲踞で、昔からすごく心に響いている言葉です。

エリザベス女王をはじめ数多くの外国人が龍安寺を絶賛してきたため、
龍安寺には修学旅行生を上回るほど、外国人観光客の数がすごく多いです。
で、なぜかいつも外国人グループにさりげなく混じろうとする我が子。


龍安寺は境内の散策コースも非常に美しい。

ちなみにこの日は、外国人観光客や修学旅行生に加えて、
若い女性の一人旅、二人旅がやたら多かったです。


龍安寺の散策コースはこの鏡容池をぐるりと回ります。

かつて龍安寺と言えば、石庭よりもこの鏡容池のほうが有名だったそうで、
平安時代には貴族たちが竜頭の船を浮かべて歌や音楽を楽しんでいたのだとか。
夏の緑も美しいですが、秋も春もすごく絵になりそうですね。美しい。

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