[九州北部篇] 平戸の千里ヶ浜に行ってきた。


20150821_021

平戸城や平戸ザビエル記念教会など平戸市街の見所を見た後は、国道383号線を南下してもう少し平戸島の奥へ。車で10分ほど走ると、川内町あたりに突然開けた場所があり、海に向かって美しい棚田の風景が。この棚田を眺められる場所には広い無料駐車場もあります。

20150821_022

国道383号線を下っていくと、千里ヶ浜という海岸に出てきます。ここは現在、鄭成功(ていせいこう)記念公園という名前になっています。

20150821_023

そして鄭成功記念公園にはその名の由来となった鄭成功の銅像が建ち、千里ヶ浜を見つめています。

鄭成功といえば、台湾からオランダ軍を追い払って鄭氏政権を樹立し、中国の清国に抵抗し続けた人物で、孫文や蒋介石らと並ぶ台湾の英雄。なぜそんな台湾の英雄の像がここに立っているかというと、鄭成功の母親は平戸の日本人であり、この平戸川内は鄭成功の生まれ故郷だから。

20150821_024

千里ヶ浜で波と戯れる4歳長男。

20150821_025

鄭成功記念公園から西に数分進むと、海岸に岩の囲いのようなものが作られています。この中心にある少し大きめの岩が、鄭成功児誕石。

鄭成功の母である田川マツがここで貝拾いをしている時にいきなり産気づき、この岩陰で後の鄭成功となる福松を産んだとされています。干潮時は砂浜の上ですが、満潮時にはこのように海の中に沈んでしまうので注意。この時もギリギリ、波の合間を縫って触りに行けました。

この鄭成功児誕石、GoogleMapの航空写真でもしっかりその所在が分かって面白いですよ。

20150821_026

さらに車で西に走ること数分、鄭成功記念館に到着します。ここは鄭成功が7歳まで育った平戸の生家を再現したもので、中には鄭成功にまつわる様々な資料や品々が展示されています。記念館の前には鄭成功母子像も。

ちなみに鄭成功記念館は、徒歩3分ほど離れた海辺に無料駐車場があります。

20150821_027

鄭成功記念館の南側の海に突き出た小山は丸山公園となっているのですが、その中に鄭成功廟があります。生家のすぐそばに廟所があるんですね。

鄭成功廟までは、小さな道ですが車で登ることができて、廟の前に若干の駐車スペースがあります。

20150821_028

というわけで、数十年ぶりに佐賀県唐津市や長崎県平戸市に車で行ったのですが、天気も全然良くないのにとても充実した行程でした。行ってよかったー。

平戸市から、車で3時間ほどかけて故郷の北九州市に帰りました。これは確か、長崎自動車道の川登サービスエリアに寄った時のSAから北を眺めた風景。


コメント