[ポルトガル篇] マルヴァンに行ってきた。(2)マルヴァン城


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ポルトガルの中南部アレンテージョ地方(Alentejo)の山の上にある小さな天空の村マルヴァン(Marvao)。城外駐車場から5分ほど徒歩で坂を上がってみると、そこに待ち構えていたのはこの城塞都市の防御拠点、マルヴァン城(Castelo de Marvao)です。

この岩場の上にドカッと作ってしまった感じが、本当にポルトガルらしいというか。何でも整然と整備しがちな後世の城とは違い、テキトーというより自然を最大効率的に利用したという感じ。

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それでは、城内に入ってみることにしましょう。この入口の先に小さなチケットセンターがありました。確か2ユーロぐらいだったかな。ここまでは無料で行くことができます。無料部分でも城壁に上がれたりして十分に楽しめるんですけど。

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振り返ると、先ほど見た庭園と教会、さらには山の下の世界まで見下ろすことができます。なんという絶景。

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城内の道はさらに奥へと続きます。ここは言わば日本の城でいう二の丸。あの先の砦っぽい部分の中身が日本の城でいう本丸にあたります。二の丸といっても、左側は崖になって下に落ち込んでいるし、右側を見ると……

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岩場の上に城壁を作っちゃってます。城壁の中はきちんと平らに整備するのではなくて、こうやって岩をむき出しに利用しているというのは、日本の城ではほとんど見られないですよね。すごく不思議な光景です。子供は喜んで登りそうなので、日本にもこういう遊具があったらいいのに。

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そして、本丸ともいうべき中核部分に入りました。中は平らになっていて、ぐるりと城壁が囲みます。ちょうどこの時、現地の女性タレントのような人が歴史を語るような番組を撮影していました。他にはちらほらとしか人がおらず、本当に静か。

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そして、本丸部分をぐるりと囲む城壁はこうやって登ることができ、まさに城壁を守る兵士の気分が味わえます。あの砦の上にももちろん行けますよ。

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北側に突き出た、日本の城で言えば曲輪(くるわ)にあたる部分ですが、完全に崖の上に作られていて、下界を見渡せる絶景です。本当に何かの映画を見ているような心地。

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ここが岩山である様子もよく分かります。やっぱり独特な雰囲気ですよねー。


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