地域に文化を作る男気、『明太子をつくった男』


先々月の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、韓国の惣菜を元に明太子を発明して福岡の名産にまで育て上げた、明太子メーカーふくやの創業者・川原俊夫氏の経営理念とその軌跡を描いた『明太子をつくった男』。

正月に故郷の福岡県に帰省した時にちょうど、テレビ西日本が2013年に制作し大きな話題となった博多華丸主演の『めんたいぴりり』というドラマを再放送していて、以前から気になっていたので観たらものすごくハマってしまい、すぐにDVDも明太子も買って取り寄せた上に、原作であるこの本も入手して読んだのです。

ふくやの川原俊夫氏は、明太子を作って大ヒットしても特許を取らずに製法の独占をしなかったのは有名な話。そのために今の福岡の明太子市場の大きさがあります。ここまでの地方文化を作り上げられる人はなかなかいません。その男気溢れる経営理念に、とても感動してしまいました。それにしても『めんたいぴりり』、何回見てもめちゃくちゃ面白い。


『明太子をつくった男』(川原健氏著/海鳥社)


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