伝説の創業者の鋭い視点の数々、『江頭匡一に叱られて』


今週『ビジネス発想源』で取り上げた本は、ファミレスのロイヤルホストなどを展開し
外食会社としては真っ先に東証1部上場を果たした業界の先駆者ロイアルで、
会社の黎明期に入社し様々な要職を歴任した梅谷羊次氏の著作である
江頭匡一に叱られて』という本です。
江頭匡一氏はロイヤルの創業者で、いわば外食産業の発展の立役者ですが、
梅谷氏をはじめロイヤルの役員からアルバイトに至るまで、
江頭氏に注意されたり指導されたりした内容が事細かに記されています。
一見、創業者の我がままのように見えることであっても、
実際にはかなり本質を突いた視点であり、江頭氏の鋭い観察力が垣間見えます。
とにかく、業界の外部から招き入れた副社長など役員に対する叱咤の数々なんかは
あまりの絶妙で的確な話で、背筋が伸びてしまうほど。
いかなる時も徹底的に考えて策を練る大切さを知ることができる一冊です。


江頭匡一に叱られて(梅谷羊次氏著/商業界)


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