猿橋に行ってきた。(1)


先日の第15回「発想源ライブプレミアム」で、興和設計工務事務所の浦恒博社長から、
橋梁の測量の話をたくさんお聞きするうちに、ちょっと特殊な橋が見たくなって、
日本三奇矯の一つに数えられる「猿橋」に行ってみることにしましたよ。


猿橋があるのは、山梨県大月市。

都心からですと、JR新宿駅から中央線特快に40分ほど乗って、
終点の高尾駅でJR中央本線・小淵沢行きに乗り換えます。


高尾駅から約30分、JR猿橋駅に到着します。

「日本三奇矯・猿橋」の看板が立っていますね。
猿橋へは、このJR猿橋駅から国道20号線を徒歩で20分~30分ほど歩いた場所にあります。
何もないのどかな場所ですが、途中にセブンイレブンが一軒あります。


猿橋近辺で、地元住民がお祭りやってました。

4月にはさくら祭り、6月にはあじさい祭りなどが開催されるようです。


そして、これが日本三奇矯の一つ、猿橋。

すごく小さな橋ではあるのですが、江戸時代に「刎橋」(はねばし)という独特の技法で作られた橋で、
木造の刎橋で日本に現存しているのはこの猿橋だけなんだそうです。
屋根がついた刎ね木を重ねていった上に橋桁が架かっていて、ものすごく独特の形をしてます。


猿橋の上から東側の渓谷を眺めてみると、眼下にはこれまた風情のある橋が架かっています。

これは水力発電用の水路になっている八ツ沢発電所施設第一号水路橋というもので、
重要文化財にも指定されている貴重な橋なんだそうです。
このアーチ型の技術も、土木史からするとかなり高度で価値が高いんだとか。
奥の赤い橋は、国道20号線が通る新猿橋です。


猿橋の袂のお蕎麦屋さんで、昼食に「忠治そば」なる名物そばを。

猿橋はかつて甲州街道の橋として多くの旅人が渡っていたそうですが、
この店にはかつて国定忠治が逗留したことからその名がついているんだそうです。

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