神奈川県川崎市多摩区の小沢城跡。本丸から尾根伝いに歩いていくと、橋の傍に古井戸跡がありました。山上に築かれる山城にとって、水の補給は防衛の生命線。今はすでに井戸の穴はもう埋まっていますが、当時がしのばれます。
再びまた登り道が出てきて、それを最後まで登ってみると……。
山頂部に浅間山の表記と小さな社が。ここは江戸時代にはいわゆる富士講、つまり仮の富士山に登ったことにする富士塚として利用されていた山なのです。本丸に富登山三十三度大願成就の碑がありましたが、富士講の碑だったんですね。
浅間山を少し降りたところに開けている平地は、馬場跡。明らかに人工的に作られた平地であり、この写真を撮る際の足場である土塁もなかなかかっこいいです。
さらに東へ歩いていきます。右側も左側も、すぐ近くの距離まで民家や道路が迫っていると思うのですが、とても良い感じの森林が続いていて、気持ちのいい登山道です。
展望台のような場所が出てきました。ただ、木々があって特に何も見えません。
そして小沢城の山道を東に歩いて行き着いた先は、三沢川沿い。ここにも小沢城入口を表す石碑が建っています。稲田堤駅から徒歩で来る方は、ここが小沢城登山口の中で最も近い登山口と言えるでしょう。少しわかりにくい場所にありますが、老人ホームの隣りです。(下のGoogleMap参照)
小沢城の最寄駅であるJR南武線の稲田堤駅は、奇しくもつい先日放送された『孤独のグルメ Season5』のロケ地。五郎さん(松重豊)が見つけたお店・炭火焼肉寿苑もありました。
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