[フィンランド篇] オラヴィ城に行ってきた。(1)



フィンランド第2の都市タンペレから車で約4時間、

ロシア国境に近い東の街サヴォンリンナに到着しました。

フィンランド最大の湖・サイマー湖の中にある人口2万人ほどの小さな街で、
毎年夏にサヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルや携帯電話投げコンテストなどが
開催されている、フィンランド人のリゾート地的な都市です。
私がこれまで旅で訪問してきた場所の中で、最北の地です。
雨もぱらついてきて、とても寒い!


小雨模様といっても、湖岸の様子はとってもキレイで癒されます。

今回サヴォンリンナにやってきた目的の場所が、前方に見えてきましたよ。


カモなどの人懐っこい水鳥たちがわっさわっさと集まる湖岸。

奥に見えている煉瓦の建物は、サヴォンリンナ地方博物館。
サイマー湖周辺の地方の文化や歴史にまつわる資料を展示しているそうです。
夏の間だけオープンしているらしく、この日は閉まっていました。
で、東側に目をやると……。


湖上に浮かぶ名城、オラヴィ城(Oravinlinna)!
中世にスウェーデンとロシアの勢力争いの中で常に激戦地になった場所で、

石造りの城砦としては世界最北の城という、お城マニアに大人気のお城です。
トリップアドバイザーの「死ぬまでに行きたい世界の名城25」にも選出されています。
日本ではお城ファンというよりも、
TVゲーム『ドラゴンクエスト?』の最後の戦地「竜王の城」のモデルとして、
ゲームファンの間で人気の高いお城です。


ちなみに駐車場は、他の観光地もだいたいそうですが城の近くにこんな空き地があって、

区画線もないのでもう自由に停めちゃっていい感じです。「P」の標識があるから安心。
ちなみに電車で来るとしたら、ヘルシンキからサヴォンリンナまでは
乗り換えありで4時間半ぐらいかかるらしいです。それもまた楽しそう。


というわけで、死ぬまでに行きたい世界の名城の一つであるオラヴィ城に

近づいていくことにします。
向こうのほうに、島に渡る橋がありますね。


この橋を渡ります。ワクワク。

そして……。


目の前にオラヴィ城!

あれ……、確かに湖の上に浮かぶ城だけど、あそこまでどうやって渡るの?
目の前を水路が隔てていて、城砦に行けません。
すると受付っぽい建物を見て唖然。
何と、イースター的な何かの記念日のため、この日だけお休みだったのです。
えええ!
普段は城まで橋が架けられていて渡ることができるのですが、
今月はただこの日だけがお休みの日で橋が外されていました。えええ!
当然、長時間車で連れて来られた家内からここぞとばかりに罵詈雑言の嵐……。
『ドラゴンクエスト』で竜王の城に渡るための「虹のしずく」を持っていなければ、
こんな気持ちで竜王の城を眺めることになるのか……。


コメント