金子みすゞ記念館に行ってきた。



大内義隆終焉の地・大寧寺から、車で仙崎港(長門市仙崎)へと抜けました。

目の前には仙崎湾。この先は日本海です。
陶晴賢の謀反により山口を追われた大内義隆はここから石見国へ脱出する予定だったのが、
暴風で仙崎港を出航できず、あえなく湯本の大寧寺へと引き換えして最期を遂げました。
ちなみに海上保安庁の第七管区本部があり、『海猿』の主人公・仙崎大輔の名はここから来ていると思われます。

仙崎と言えば、26歳の若さでこの世を去った女性詩人・金子みすゞ(金子みすず)の出身地。
山口県から出ることがなかった薄幸の金子みすゞは文学ファンから絶大な人気を誇っており、
これまでに小林綾子や松たか子、昨年は上戸彩が主演で金子みすゞを演じるなど、何度もドラマ化されています。
金子みすゞの実家であった書店跡地には現在、金子みすゞ記念館があり、多くの文学ファンが訪れています。

金子みすゞが実際に使っていた部屋。金子文英堂の2階にあります。
ここから、西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と言わしめた数多くの作品が生まれたのです。
やがて小学校の国語の教科書に掲載されるほどに全国に広まっていた作品の数々。
クリエイターの環境の有り方を考えさせられます。

本館には常設展示室があり、金子みすゞの生涯や作品に触れることができます。
その壁には、金子みすゞの詩と写真を描いた大きなプレートが飾られていますが、
これよく見ると、2000人以上というたくさんの人たちの顔写真で作られているのです。


仙崎港は本州と青海島の間の砂嘴にあり、山口県内でも下関港に次いで第二の漁港で、お魚の美味しい場所です。

ということで、仙崎名物だという、いかの釜飯を食べました。美味しかったー。

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