毎週土曜日配信の『ビジネス発想源 Special』内のコンテンツ「歴史発想源」にて連載してきた「武心の源流・幕末日野篇」が、最終回を迎えました。
甲州街道の日野宿の名主であり、自ら天然理心流を学び日野本陣にもその道場を建て、義兄弟の契りを結んだ同門の近藤勇と、妻の弟である土方歳三が出会うきっかけを作った佐藤彦五郎。
近藤勇と土方歳三が新選組として京都で活躍中も多摩からの経済的援助を惜しまず、自らも剣を取り秩父からの武州一揆を多摩川で食い止め、甲府城乗っ取りを計画した薩摩藩士と八王子壺伊勢屋で斬り合って計画を阻止するなど、義にあふれ勇に優れた傑物でした。明治維新後も、初代南多摩郡長、初代日野町長と、明治政府や地元の人々に必要とされた人物です。
京都でド派手な活躍を見せた新選組に比べると、比較的知名度のない佐藤彦五郎ですが、官軍に楯突いた逆賊の汚名を着せられた新選組が、今こうして大きな人気を集めているのも、佐藤彦五郎が維新後に新選組の名誉回復のために尽力したからと言えるでしょう。
「幕末日野篇」は読者の皆さんからもたくさんの反響を頂きました。現代のビジネスにも参考になるヒントがいろいろと見つかったのではないでしょうか。
今週からはいよいよ新章、第12章が始まります。お楽しみに!
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