[伊豆篇] 静岡県の山中城に行ってきた。(1)


20150905_001

静岡県三島市にある山中城跡に行ってきました。静岡県といっても箱根峠を超えてすぐの場所にあり、もともと小田原市の支城だったということでどちらかというと神奈川県との結びつきが強い城。

ちなみに山中城の駐車場は、国道1号線沿いに無料の駐車場があります。城と向かい側に売店がありますが、城側の広場も停めていいようです。

20150905_002

この山中城が日本百名城の一つに選定されていることを知ったのはつい先日のことで、どうして歴史的にあまり注目されていない山中城が百名城に選ばれたんだろう……と不思議でならなかったのですが、行ってみて大きく納得しました。とにかく遺構のスケールがすごい!

駐車場から上がるとすぐに三の丸跡に行けますが、そこからもうこんなしっかり整備された土塁がお待ちかね。芝刈りもすごく行き届いていて、すごく美しい空間が広がります。

20150905_003

地図には西の丸のほうを回る1時間コースと、すりばち曲輪のほうを回る2時間コースが書かれてありましたが、時間の都合で1時間コースへ。二の丸の横を抜けて西の丸へと向かいます。なんだか緑がいい感じ。

20150905_004

普段は街中で歩くのをグズる4歳長男ですが、城跡のような山道は機嫌よく登って行きます。やっぱり子どもは自然が好きなんですかね。

20150905_005

西櫓側から見た堀。畝堀(うねぼり)と呼ばれる独特の堀の作り方で、容易に攻め込めない作りになっています。当時はもっと滑りやすく一度落ちるとなかなか登れない堀だったそうです。

20150905_006

そして畝堀をさらに複雑に組み合わせた、障子堀(しょうじぼり)。障子の桟のような形をしているからその名が付いていますが、これこそ山中城を百名城に押し上げた名城たる大きな要素。ここまでの築城技術を施した山城は、全国でもなかなか珍しいのではないでしょうか。

20150905_007

西の丸の物見台から西櫓方面を見たところ。戦国当時はこの2つの大地を橋で結んでいたそうですが、橋がなければ今のようにあちら側に渡るだけでも一苦労。すごい規模です。

20150905_008

西櫓の先端、西木戸から駿河方面を見た風景。この日は雲がかかっていましたが、快晴の時にはこの方向にどどんと富士山が見えるのだそうです。とっても素晴らしい眺め。

まさに、西からの敵を箱根の手前で食い止めるための堅牢な造りの城。北条氏の築城技術の高さがよく分かります。


コメント