物事の勝敗は会議で決まる!『歴史を動かした会議』


歴史家の加来耕三氏の著作『歴史を動かした会議』を読みました。
これは、とても面白い本でした!
歴史を「会議」に絞って述べている本作。
歴史の会議というと、ウィーン会議とかヤルタ会談とか近代史を思い浮かべてしまいがちですが、
古代でも戦国時代でも、政治と組織あるところには必ず会議があるもの。
豊臣秀吉や坂本龍馬のようなコミュニケーション能力が高いイメージのある人物だけではなく、
聖徳太子や和気清麻呂などの古代の人物、松平能登守や副島種臣などのシブい人物などの
あらゆる歴史の場面の「根回し」「かき回し」「不参加」などのテクニックが満載です。
個人的には、失敗を取り上げた反面教師の章が面白くて好きでした。
木曽義仲が敗れたのも、大坂冬の陣の和平会議がまとまらなかったのも、
現代のビジネス会議でもよくある失敗が原因だった!という話が続々出てきます。
いやあ、会議の奥深さを痛感しました。


『歴史を動かした会議』(加来耕三氏著/朝日新聞出版)


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