無錫の三国城に行ってきた。(5)


無錫の三国城に来ています。入口右手には「桃園結義」の碑と、たくさんの桃の木が。そう、『三国志』の最初で劉備・関羽・張飛の三人が世の乱れを無くそうと立ち上がるために義兄弟の契りの盃を交わす「桃園の誓い」のシーンの場所ですね。「我ら三人、生まれし日時は違えども、同じ日に死することを願わん」という名台詞が生まれた場所です。『三国志演義』では張飛の家の裏の桃園、ということになっています。


その桃園の横でも貸衣装で撮影するサービスがあります。ここでも子どもに鎧を着せて槍持たせて写真を撮っている中国人観光客がいましたよ。子どもは武器などが好きなので、結構楽しんでくれるかもしれませんね。春になったら桃の花が咲いて、ますます桃園の誓いを感じられるかもしれません。

そして入場門右手の斜面には結構圧巻の「三国人物雕塑群」が。斜面左側には「魏」の旗の下、多くの軍勢や軍馬を引き連れて馬車に乗る曹操の姿。後で調べたら、横にいるのは張遼だそうです。また実は右には曹丕もいます。


次に斜面右側の「呉」の旗の下には、馬に乗って兵士を引き連れる孫権の軍。馬に乗った3人は孫堅・孫策・孫権の親子かなーと思ってたら、後で調べたら中央は孫権で、横にいるのは周瑜と程普なんだだそうです。


そして斜面中央には「蜀」の旗の下、劉備たちが立っています。中央が蜀の皇帝となった劉備。その右側には義兄弟の関羽と張飛が、左側には軍師の諸葛孔明と名将の趙雲(多分)、あとは兵士2名。


劉備たちが主役だからか、蜀が中央でしかも最も高い位置にあります。でもやっぱり、曹操率いる魏の軍勢は騎馬隊ばかり、呉の軍勢は主君たちが馬であとは歩兵、蜀の軍勢はほぼ自分たちだけと、三国それぞれの国力の大小をしっかりと表している感じがしますよね。これを見るだけでも、三国城に来た甲斐が大いにある気がします。


帰りのバスは行きと同じく82番系統(三国城→火車站)というのが、三国城入口の前の道を挟んだ向かい側にあります。バス停の表示によるとだいたい10分~15分間隔で出ているらしく、最終便は18:30とのこと。繁華街に行きたいなら途中で降りますが、新幹線に乗るなら終点の「火车站」のバス停で降ります。料金は4元(約60円)で、乗車時間は50分ぐらいだったかと。ちなみにどの都市も、「火车站(火車駅)」というのが新幹線の駅のことを指します。


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