中国の新幹線に乗ってみた。


上海の郊外に行くのに、新幹線に乗ってみます。今後上海から中国新幹線に乗る機会があるかもという人のために、載り方というか、載るまでの様子をとりあえず記しておこうと思います。別に大変ではありませんが、何後も全く知らないと不安ですからね…。もし機会ある方にご活用頂ければ。

 

地下鉄2号線、10号線の「上海虹橋駅」に直結している、上海虹橋空港の西側にある上海虹橋駅が新幹線のターミナルステーションになっています。上海駅よりも上海虹橋駅のほうが便利ですよ。で、中はまるで空港のような広さになっていて、いろいろ合理的にできています。出発口は2階で、地下鉄でもバスでもタクシーでも、2階に入ろうとするとどの出口でもセキュリティチェックが行われていますので、空港などと同じくカバンなどはベルトコンベアーを通します。


チケット売り場。地下鉄「上海虹橋駅」から出ようとすると、「チケット売り場は1階、出発フロアは2階」と表記されているので、1階に行きがちですが、新幹線のチケット売り場は2階にあります。1階は在来線のチケット売り場らしく、2階に上がるのがけっこう面倒だったりするので、直接2階の出発フロアに行くのがいいかと思います。

ちなみに中国の新幹線は外国人がチケットを買うのにパスポートが必要ですから、パスポートは常に携帯しておきましょう。英語が通じるスタッフと通じないスタッフがいます。中国語が分からない人は、駅の名前を漢字で書いた紙を渡すと確実でしょう。また直近でも1時間後ぐらいの出発のものしか売ってくれませんので、時間には余裕を持って。正確な時間が分からない人は、例えば「14:30以后(=以降)」などと書けば、画面でリストを見せてくれて確認できます。


意外に上海の人でも知らないのが、上海虹橋駅では乗客に無料でミネラルウォーターが1本配布されます。チケットを見せると鉛筆でチェックしてくれて、1本持って行っていいのです。場所はこの出発北15番出口の左側です。私は幼児を抱えていたのですが、「子どもがいるからもう1本持って行っていいよ」と2本くれるやさしい担当者もいました。


チケットを買いました。これは8月1日9:27に上海虹橋空港出発の、鎮江行きG7124便のチケットです。新幹線のことは右下の「和諧号」と呼びます。検票口(搭乗口)は22番。右上には7号車の30番の座席、とあります。ちなみに和諧号には一等座(一等席)と二等座(二等席)があります。この日は鎮江駅まで一等座で175元(約2,400円)。二等座は110元ぐらいだったかと。


中国の新幹線のホームは、日本の新幹線のようにいつでもホームに行けるのではなく、空港のように、出発時間10分ぐらいにならないと検票口が開かなくてホームに降りられないことになっています。なかなか合理的なシステムです。だから出発フロアが人でごったがえしていたんですね。時間が近づくと検票口が開くので、券を機械に入れて受け取り、ホームに降ります。
ちなみに、偶然なのかもしれませんが、上海の新幹線はホームに降りたところがちょうど一等席の車両、という駅が多いです。日本の新幹線はグリーン車がやたらエスカレーターや階段から遠くにあって、高額を払っているのになんで普通車の人間より歩かされるんだ?という疑問が多かったんですが、なかなか合理的にできているなあと思います。


これが一等座の車両ですね。一列4席です。ちなみに二等座は5席。日本のグリーン車、普通車と同じですね。というか日本の新幹線を使っていると聞きます。最高速度は理論上は350kmぐらい出るらしいのですが、なんやかんやで300km前後が最高速度ということにしてあるそうですよ。で、結局あとは日本の新幹線とそんなに変わらないんで、到着駅までのんびりできます。

というわけで、この日は鎮江という都市に行くことにしましたー。

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