山形県米沢市に行ってきました。


米沢に行ってきました。

米沢藩の危急存亡を救った名君、第九代藩主・上杉治憲(上杉鷹山)は、尊敬する歴史上の人物の一人でもあります。会社員時代、鷹山公の本や資料を読んだその週に、会社を休んで米沢に行ったほどです。

今回は二回目の訪問でした。前回は多くの史跡を徒歩で回って疲れきったので、今回は駅前で自転車を借りて回りました。

上杉鷹山公 銅像
米沢藩第九代藩主・上杉鷹山公の銅像。鷹山公は日向高鍋藩(宮崎県)から養子に来て、17歳の若さで藩主となり、率先垂範の大改革で、財政破綻を目前にした米沢藩の窮状を救いました。全国で多くの死者を出した天保の大飢饉の時には、米沢藩からは一人の餓死者も出なかったそうです。アメリカ合衆国のジョン・F・ケネディ大統領は、尊敬する日本人として上杉鷹山公の名を挙げました。インタビューをしていた日本人記者のほうが全員知らなかったという逸話があります。

上杉謙信公 銅像
米沢藩の藩祖である戦国時代の英雄、上杉謙信公の銅像。上杉謙信から家督を継いだ上杉景勝は、豊臣秀吉に仕えた五大老時代は会津120万石を拝領していましたが、関ヶ原の戦いで徳川家康に敗れたため、上杉家は外様大名として米沢藩30万石に源移封となりました。その後15万石まで減らされ、鷹山公が来るまでは米沢藩は破綻寸前でした。

上杉博物館 直江兼続展
2009年のNHK大河ドラマが、直江兼続が主役の「天地人」に決定しました。直江兼続は上杉家に仕えた名臣で、米沢藩の礎を築いた人物でもあります。上杉博物館でも直江兼続展が催され、米沢市はまた新たなPR要素を手に入れた様子。

歴代米沢藩主が眠る「上杉廟」
藩祖の上杉謙信公をはじめ、上杉景勝、上杉鷹山など歴代米沢藩主が眠る上杉廟。静寂の木々の中に、歴代藩主の廟が並んで建っています。形や素材などで、藩の歴史や文化の移り変わりも垣間見ることができます。

直江兼続の墓
名臣・直江兼続の墓。春日山林泉寺の中にあります。大河ドラマが決定したためか、以前訪問した時には無かった「愛」の字が書かれた旗が立っています。林泉寺は上杉家の菩提寺であり、他にも武田信玄の娘である上杉景勝の正室・菊姫、上杉鷹山公を支えたお豊の方などの墓があります。

米沢市の街の面影には今でも、上杉鷹山公の威光を残すものがいくつも見られます。鷹山公の偉業は知れば知るほど、本当に感心させられてしまいます。また米沢に行きたいと思います。


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