[ポルトガル篇] オビドスに行ってきた。(1)


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ユーラシア大陸最西端のロカ岬(Cabo da Roca)から約1時間半ほど北上したところにある小さな街、オビドス(Obidos)にやって来ました。白い壁の家が山間にひしめく美しさから「谷間の真珠」という異称もある街。

1288年、デニス王がイザベル王妃とこの地に旅行にした際に、この地の美しさに見せられて王妃にこの地を直轄地として贈呈しました。以降19世紀まで代々のポルトガル王妃に受け継がれていったことから「王妃の村(Vila das Rainhas)」と呼ばれました。

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城塞都市オビドスの南側の入口、ポルタ・ダ・ヴィラ(Porta da Vila)には、聖書の一場面を描いたアズレージョが壁面を覆い、観光客がみんな見上げています。これは見事。ヨーロッパの中でも屈指の美しさを持つ門と言えます。

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城壁に囲まれたオビドスはぐるりと一周すると30分もかからない小さな街ですが、その城壁の上を歩くことができます。城壁に上がる階段はあちこちにあり、どこからでも上がれます。

ただこのように、手すりなんて一切ないポルトガル特有のテキトーさなので、バランスを崩して落ちないようにしましょう。特に夜に城壁を歩くのは明かりもないし非常に危険かと。安全には十分に気をつけて。

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オビドスのメイン通りとも言えるディレイタ通り(Rua.Direita)。お土産店やバーなどが並びます。何か食べたければ、飲食店はこの一本西側にあるジョゼファ・デ・オビドス通り(Rua Josefa de Óbidos)のほうに密集しています。

ちなみにオビドスの定番土産といえば、サクランボから作られるジンジーニャ(Ginginha)というリキュール。ディレイタ通りにはジンジーニャ専門のバーもあるほど。ちなみにカップ型のチョコにジンジーニャを注いで最後にはチョコの器ごと食べてしまう飲み方が一般的で、チョコカップに注いだジンジーニャを1ユーロほどで飲める露店がぽつぽつ出ています。僕もお土産にジンジーニャとチョコの器をセットで買いました。

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オビドスの中心に鎮座するサンタ・マリア教会(Igreja de Santa Maria)。この教会前の広場を中心に歩けば、オビドスの散策は迷うことは少なくなるでしょう。

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オビドス北側の奥にあるサン・ティアゴ教会(Igreja de Sao Tiago)は、中が書店になっています。

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城壁がもっとも堅固になっているのは、北側のポウサーダ(城を利用したホテルやレストラン)になっているあたり。円柱型の砦がなんともカッコイイ。

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城壁には登れるので、こんな感じの風景。

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この日は、オビドスの城壁のすぐ外側にあるホテルを取りました。予約時に「駐車場無料」と書いてあったので、到着して駐車場の場所を聞いたら、「今はどこに停めたの? 目の前の道路に路駐した? じゃあそれでオッケー」だって。なんてテキトー!

でもオビドスの城内になると道路が狭くてぎりっぎりなので、城外のホテルで正解でした。


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