[イタリア篇] ラヴェンナからメストレへ。


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イタリア、エミリア・ロマーニャ州の都市ラヴェンナに来ています。広範囲に点在する世界遺産の歴史建造物を見たいところですが、もう時間も遅いので泣く泣くサン・ヴィターレ聖堂とガッラ・プラキディア廟堂にとどめておきました。あとは車に戻るまでに少しお買い物。

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ローマやフィレンツェなどの大都市の目抜通りでは、銀座など日本でもよく見る有名ブランドが軒を連ねていますが、ラヴェンナには日本ではあまり見ないイタリアのブランド店がたくさん並んでいて、しかも安いので、家内がルンルン気分で服買ってました。

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ちょっと目を離した隙に3歳の長男がいなくなって焦ったのですが、探していると工事のおじさんに声をかけられ、行ってみると工事を見学させてもらってました。溶け込んでて驚くわ。それにしても、みんなほんとに子どもに優しい。

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というわけで、すっかり予定時間をオーバーしてしまったので、急いで車に戻って本日の最終目的地を目指します。次に向かうのはいよいよ北のヴェネチア。309号線というアドリア海に沿った美しい街道を、一気に北へと走ります。

……と、事前にGoogleMapを見た時に予想していたのですが、遅い時間になったのでラヴェンナを出る頃には陽が落ちてしまい、真っ暗な上に小雨が降り出して視界が悪くてアドリア海どころか周辺の景色は全く見えず、しかも日本の県道クラスの狭い幅なのに片道1車線しかない上に対向車が時速100kmぐらいでばんばんすれ違う、そんな危険なドライブを2時間近く続けたので、本当に余裕がなくてヘトヘトになってしまいました……。

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さて、目的地はヴェネチアなのですが、今回はヴェネチア本島に渡る手前の本土にあるメストレ地区の郊外に宿を取りました。というのは、ヴェネチア本島だと橋を渡って玄関口の有料駐車場に車を停めてそこから街中のホテルにいくわけですが、迷路のような石畳の街を、子供2人を連れてトランクで行くのはかなりきついだろうと判断したから。

でもこれが大正解で、しかも遅い時間だったからホテルにすぐ着けて助かりました。しかも、着いてみると意外にメストレ地区も中心部は車両進入禁止地域(ZTL)の地獄網で、予約したホテルは郊外だったためZTLに迷い込むこともなく、本当に好判断でラッキーでした。宿泊費も本島に比べて安く、子どもがいるからとアップグレードもしてくれて、また2人の子どもにお菓子のプレゼントを置いていてくれたのも今回の旅行の中ではこのホテルだけ。いわゆるクラシックホテルではないホテルなのに、かなり印象に残ってます。

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メストレでディナーをしたいけど郊外のホテルだからどうしよう……と周囲を少し歩いていて、偶然お店を見つけて入ってみたら、これがとてつもなく雰囲気のいい店で、イタリア語のメニューしかなかったけどテキトーに頼んでみたら、これがどれもとにかく美味しい! 好き嫌いの多い3歳の長男も、ここではばくばく食べていました。

パンもすごく美味しい。基本的にイタリアの料理店には、料理が美味しくてもついてくるパンが全然美味しくないという店が多く、パンが美味しいお店はまず料理もハズレなしのようです。

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で、特に家内が注文したこの海鮮のパスタが絶品でした。イタリア語のメニューでどうしてこの料理が注文できたのか聞いてみたら、「後ろの人たちが食べていて美味しそうだったから、アレと同じもの下さいって言った」とのこと。その手があったか……。

後でネットで調べたら、この店は地元では屈指の人気レストランらしく、数々の賞を受賞し有名人も数多く訪れた名店なのだとか。逆にベネチア本島に泊まっているのに本土のこの店にまで食べに来る人も多いんだそうですよ。そんな店を偶然見つけるなんて、本当にラッキー。次にベネチアに来る時も、このレストランとホテルを使おうかな……。

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翌朝。メストレのホテルに荷物を置いて、ベネチア本島へと向かいます。メストレ駅からベネチア本島の玄関口のサンタルチア駅までは電車で10分らしいのですが、ホテルが郊外だったのでどうしようかと思ってたら、ホテルのすぐ近くからベネチア本島行きのバスが10分おきに出ているとフロントで聞かされて、なんだ電車より便利じゃないかということで、バスで行くことに。いいねえ、メストレ!


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