凄絶な苦行の先に見つかるものとは…。『大峯千日回峰行』


本日の『ビジネス発想源』は「継続力特集」ということで、
大峯千日回峰行 修験道の荒行』という本を取り上げさせて頂きました。
1300年の長い歴史の中で満行者がたった2名しかいないという、
吉野山金峰山寺の過酷な荒行「大峰千日回峰行」を成し遂げた塩沼亮潤大阿闍梨の対談本です。
塩沼氏の本はそれ以降も何冊も出版されていますが、
回峰行の詳細については発行日が最も満行日に近いこの本が最も刻銘に記されています。
もし途中でやめるならば腰に差した短刀で腹を切らねばならない、やるしかない状況で、
全行程48?、標高差1,000m以上、気温差30度以上という凄絶な回峰を千回行ない、
さらに九日間の断食・断水・不眠・不臥(食べない・飲まない・眠らない・横にならない)の四無行、
八千枚の大護摩供など、想像を絶する苦行の際の様子が語られています。
そして、そのような苦行の末に得られるものとは何かが記されているのですが、
今我々が生きている環境はなんと恵まれすぎているのだろう、と思い知らされます。
これはすごい本ですねえ…。


大峯千日回峰行 修験道の荒行(塩沼亮潤氏・板橋興宗氏著/春秋社)


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