お菓子の売り方


各地に仕事に行った時には必ずその土地のお菓子を買うようにしています。お菓子はブランド戦略を考える上でとても参考になることばかりなんです。

ところが、多くの地方の製菓会社は、バラで売ることを嫌がるようです。話を聞いてみると、セットになっている方が経費がかからず、利益率も高いからなんですって。1個しか買われないと損だと思っているのです。だから絶対に700円とか1200円とかの箱詰めしかないという考え方の会社ばかりなんですね。大家族も少ないし少量多品種で買いたい若者も多い時代なのに、いまだに大量生産時代の考え方です。基本的に頭が悪いのではないかとさえ思います。

どうせ買う人はその地域に何度も来ることはないだろう、と考えるとこういうことになります。だから同じ人に二度と変われることはないし、周囲の人に「あそこに行ったらあのお菓子を買うべきだよ」とクチコミされません。味に自信もないくせにセコい売り方をする製菓会社がとにかく多すぎるんですね。

購買のハードルを低くして、たくさんの人に商品の良さを知ってもらうことこそ「銘菓」「名物」として浸透する近道なのに。商品の良さに自信がないと、売り方もセコいし、どの地域に行っても置いてあるようなものを平気で売るようになります。基本的に「銘菓」の意味が分かっていない会社が多いのです。

そういえば、和ふ庵の10円まんじゅうがものすごい勢いで売れているそうです。1店で1日2万個ぐらい売れるんですって。

ほんとに10円で1個からバラで買えるんです。でも大抵の人は、1個が10円と聞くと「じゃあ50個ちょうだい」といった具合にまとめ買いするそうです。和菓子と言えば高級品、贈答品というイメージがありますが、それを駄菓子感覚までもっていったことで広く親しまれているんですね。

日本各地に製菓食品会社はたくさんありますが、売り方を少し変えてみるだけでも大きなインパクトが出てくるということでしょう。「日本はどこ行っても似たような菓子ばかりだな」という時代にならないでもらいたいです。お菓子が好きなので。


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