橋梁の寿命


全国には14万本の「」があるそうです。これらのうち、建設されて50年以上も経つ橋はどれぐらいあると思いますか?

この橋は関門橋。

50年以上経つ橋は、平成18年度で全体の6%なのだそうです。50年前といえば戦後直後ぐらいですよね。ところが、全国の橋梁は高度経済成長と共にラッシュ的に建設されてきましたから、平成38年度には実に全体の47%が「50年以上経つ橋」になるのだそうです。

これは大変なことだと思いませんか?全国の半分近くの橋が一気に老朽化を迎えるということになります。老朽化した橋を建て替えるといっても、橋は交通や流通に非常に重要なものですし、莫大な予算が必要になりますから、並大抵のことではありません。

そこで国土交通省では、橋梁の耐用年数を平均100年まで長寿命化する方針で動いているようです。悪くなって全部を建て替えるより、予防策で短期間に修繕していくということで、地方自治体にも積極的にその費用を補助する制度を作成中なのだとか。

最近はビルの耐震偽装問題など、「建ってしまったからどうにもならない」といった問題がたくさん出てきています。特に高度経済成長の時代に量産されたものは忙しさにかまけて粗悪な物が多いですから、ここ何年かで一気に問題が噴き出てくる可能性が大いにあります。

それを考えると、建てるビジネス、創るビジネスの他にも、「検査する」「評価する」「予防する」「寿命を延ばす」といった仕事にも大きなビジネスチャンスが隠されているような気がしませんか?


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