小倉城天守閣の最上階から紫川方面を見ると、眼下に屋敷と庭園が広がっています。
これが、平成10年にオープンした小倉城庭園。
オープン以来、小倉城に行ったら必ずセットで行くようにしています。
小倉藩主小笠原氏の下屋敷に作られた、書院造の木造建築と美しい庭園。
ところがあの魔のリバーウォークとやらがオープンしたため、
あの美しい書院造の屋敷の背後にはド派手なビルが迫って見えるようになりました。
この景色だけは、本当に残念でなりません。
小倉城に来たら、小倉城庭園でお抹茶を頂くというのが個人的な定番ルールになってます。
この日は、子どもに全部茶菓子を食べられてしまいましたが。
屋敷から見た庭園。
この池はかつて隣りを流れる紫川の水を引き込んでいたらしく、
紫川から舟で屋敷に横付けできたということで、舟着き場も残っているそうです。
そして、屋敷から望む小倉城の天守閣は、リバーウォークが写り込まなくてなかなか絶景…のはずでしたが、
ん?いつの間にか小倉城の背後に大きなビルが写っているぞ?
数年前にできた、小倉北警察署のビルなんだそうです。
しかもこちらに向けて堂々と桜の大門が…。確信的な外観じゃないですか。
ヤクザ抗争などでおなじみ「修羅の国・北九州」の新しいシンボルというわけですか。

ちなみに小倉城庭園の中には、「ここが撮影スポットだよ!」と施設側が示す、
小倉城天守を撮影できるポイントがあります。
まあ確かにここだとリバーウォークも修羅の国の警察署も写らないのですが、
塀越しに移すので石垣がほとんど写りません。
やっぱり小倉城は、石垣というスカートがあってこそ映えるんですよね…。
意外に知られていないのですが、有料で入園することになっていると思われている小倉城庭園、
実は有料区域と無料区域があって、無料区域はお金を払わなくても自由に入れます。
無料だと建物には入れませんが、庭園の池の縁まで行くことができるのです。
その庭園の木々の間から、このように小倉城天守を写すと、
リバーウォークも修羅の国の警察署も写らず、庭園の緑が生えて、
なかなか美しい写真になります。
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