?州市の三義宮に行ってきた。(3)



?州市の三義宮の正殿である三義殿、そして関羽殿・張飛殿からまだ奥がありますよ。でも傍らには「桃園の誓い」を表わす「桃園三結義」の碑が。ここがその桃園というわけではないでしょうが、『三国志』大好きっ子には心が震える石碑です。


で、三義宮は比較的ボロボロで、奥に行くほど手入れがされていなかったりします。雑草は生えまくりだし、石畳は壊れかけてるし。で、一番奥には3つの社殿が並んでいますよ。まずは中央の社殿から入ってみることにしましょう。


中央の社殿は「后殿」。まずは中央には三義宮の主役、劉備・関羽・張飛の3人の像が座っていますが、その左側(張飛側)を見ると…。


二人の女性の像と女官の像。中央のうち左側は劉備の第一夫人で、長坂の戦いで井戸に身を投じてしまう糜夫人。糜竺や糜芳の妹ですね。右側は第二夫人の甘夫人です。第二夫人である甘夫人のほうが上座に座っているのは恐らく、2代目皇帝として後を継ぐ劉禅を産んだのが甘夫人だからかもしれません。


そして両夫人の横には、曹操軍に捕えられて人質となった両夫人を馬車に乗せ、関羽が劉備の下に千里の行程を突破して連れて行く「関羽千里行」のシーンの絵が。


后殿の右側(関羽側)を見ると、こちらは孫夫人。劉備がようやく地盤を固めた頃、敵対しつつあった呉国の孫権との和解するために劉備と結婚することになった孫権の妹です。小説やゲームなどでは孫尚香の名で呼ばれることが多いです。麋夫人や甘夫人よりも格上である劉備の左側にいるのは恐らく、実家の孫家の格が高いからでしょう。


そして孫夫人の横には、両国の様々な思惑が錯綜する、劉備と孫夫人の甘露寺での結婚式のシーンが描かれています。諸葛孔明らしき人もいますね。


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