[中欧篇] プレジャマ城(2)/スロベニア


スロベニアが誇る世界最大の「洞窟城」プレジャマ城(Predjamsk grad)。洞窟を利用して建てられているお城だから、これまでに巡って来た宮殿や砦の類のお城とは雰囲気がガラリと違います。

音声ガイド機を貸し出していて、日本語対応のものもあります。城内に30ヶ所ぐらいガイドスポットがあり、見応え聞き応え満点。7歳長男も聴きながら移動してます。

お城の中も、これまでの宮殿や離宮スタイルのお城の中とは違って、潜伏している中で必死に生きているような空間。

この城の城主であったエラゼム卿は、オーストリア軍にこの城を包囲されたものの、洞窟内に張り巡らされた秘密の抜け道などによって兵糧攻めに耐え抜くことができ、プレジャマ城の難攻不落ぶりは世に広まったとか。

しかし、家来の一人がオーストリア帝国軍に買収され、その裏切りでエラゼム卿は命を落とすことに。お城の角にあったトイレに行った時に、家来が帝国軍に合図を送り、トイレに砲撃したのです。城主が用を足した時に砲撃を浴びて落城するという悲運を辿ったのが、このプレジャマ城なのです。

ここで3歳次男が「トイレに行きたい」と言い始め、城内を探してもトイレがない!エラゼム卿と一緒に爆破されたからか? とりあえず音声ガイドの貸し出し口のあった入口まで行って女性スタッフにトイレの場所を聞くと…「子どものトイレ? だったら途中退城していいから、左手の階段を登って、イン・ザ・ネイチャー」と言われました。マジかー。

というわけで3歳次男と一緒に謎の山道に入ってイン・ザ・ネイチャーで用を足させることに。許可とってるからね!

トイレを済ませた3歳次男と城に戻ったものの、城内に残っていた妻と7歳長男としばらくはぐることに。簡単に会えないほど、意外に城内が広かった!

このように洞窟の中を縫うようにいろいろと通路や階段が張り巡らされています。見るところが多すぎて、見応えがすごい。

お城のテラスからの眺め。とってものどかな場所にあります。

 


コメント