アニメ界と漫画界の同級生対談が面白い、『アオイホノオ』第1巻


先週の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、島本和彦の人気漫画『アオイホノオ』の第1巻。昨年放送されたテレビドラマの中で個人的に一番面白かったのは、ぶっちぎりでテレビ東京の『アオイホノオ』(主演=柳楽優弥/監督=福田雄一)だったのですが、その原作の漫画です。島本和彦氏の大阪芸術大学での若き青春時代を描いた作品です。

その第1巻は巻末に、作中でも大阪芸術大学の同級生のライバルとして登場する、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督と島本和彦先生の同級生対談が掲載されていて、これがとにかく面白い。二人は同じ学科にいながら、片や動く絵を描くアニメーターを目指し、片や動かない絵を描く漫画家を目指し、両者が同じようで全く異なる視点を持っていることに驚かされます。漫画の中でもそのギャップが面白く描かれていますが、本人たちの証言はとにかく驚きです。

それにしても『アオイホノオ』は、今ものすごくハマっている漫画です。kindle版を全巻買って何度も読み返しているほどです。島本先生の自伝的漫画『吼えろペン』では炎尾燃、『アオイホノオ』では焔モユルという名前になっていて、パラレルワールド的な感じで別人なのかなと思っていたら、ついに新人賞のシーンでペンネームであることが判明。なるほどー!


『アオイホノオ』第1巻(島本和彦著/小学館)


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