イタリアのヴェローナ市街を蛇行するアディジェ川にはいくつもの橋が架かっていますが、この特徴的なデザインの橋は、ヴィットーリア橋。歴史地区からアルセナーレ庭園へと行くときには便利です。
そして、ヴィットーリア橋より南西にかかるあの橋が、今回ヴェローナに来た目的の一つ。まるで城壁のような形の橋ですが……
かつてヴェローナの領主だったスカラ家によって14世紀に建てられたお城で、現在は中が市立美術館になっているのですが、その赤煉瓦による城壁は見事に中世の面影を残しています。かっこいい!
そして、このカステル・ヴェッキオが持つ他のお城ではあまり見られない特徴というのが、この先。
それは、ヴェッキオ城の北側を流れるアディジェ川に架けられたスカリジェロ橋まで、ヴェッキオ城の城壁がそのまま続いているということ。日本の城もそうですが、普通は城壁があってその外側の川や堀に単独で橋が架けられますが、橋まで城壁が作られお城と一体化しているケースは、なかなか例をみないのでは。城のような橋。かっこいい!
橋の城壁には一部、上に登れるところがあります。スカリジェロ橋を登って上から見たらこんな感じ。ここまで重厚な橋は、なかなか見ませんよね。ちなみに、第二次大戦中にドイツ軍によって破壊された後、その散らばった石材をかき集めて復元したので、復元後もこのように中世のような古めかしさがあるんだそうです。
スカリジェロ橋からカステルヴェッキオのほうを見た風景。あまりにもこの橋がかっこよすぎて、ちょっと渡るつもりだけだったのに、かなり長時間滞在してしまいました。この時は曇天でしたが、晴れていたらもっと美しそうだなあ。
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