謎と青春の高校簿記の世界、『フラン学園会計探偵クラブ』


公認会計士の山田真哉先生の小説『フラン学園 会計探偵クラブ』第1巻を読みました。
ドラマ化・漫画家にもなった『女子大生会計士の事件簿』の後継作品だそうで、
女子大生会計士だった前作の主人公・藤原萌実先生も登場しています。
1枚の確定申告書から事件を解決するという「会計探偵クラブ」の高校生・キロリとアンリが、
税金の不思議を読み解きながら、「全国高等学校簿記コンクール 競技会計の部」に
挑戦していくことになる…というお話。
第1巻は、その競技に参加するクラブメンバーが集まるまで話が進みます。
確定申告書の表1枚しか見てはいけない、という制約の中で話が進むので、
税金のことがよく分からない私のような人間でも、とっても分かりやすく愉しく読めました。
会計競技で全国大会に行くなんて、少年ジャンプ的展開だなあと思ってたら、
「全国高等学校簿記コンクール」という簿記界の甲子園が、実在するんだそうですね。
それを知った山田先生が小説用に「競技会計の部」というのを創設したんだそうです。
山田先生のブログによると「会計探偵クラブ」は現在休載中だそうですが、
第2巻の刊行を楽しみに待ちたいと思います。


『フラン学園会計探偵クラブ Report.1』 (山田真哉氏著/角川文庫)

それにしても、山田真哉さんの小説の登場人物名は歴史上の人物が由来であることが多くて、
今回も「高橋紹子」と「立花宗滋」とか出てきてたんですが、
生徒の白百合杏莉・白百合安利・善笛流・羽藤毬衣・榎戸黒太たちも何か由来があるのかなあ…。
フェルゼンとマリー・アントワネットとか?

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