教室ドラマの新しい形、ドラマ『鈴木先生』


今さらですが、2011年にテレビ東京で放送された長谷川博己主演のドラマ『鈴木先生』を観ました。
視聴率は高くなかったのに、ギャラクシー賞や日本民間放送連盟賞を受賞していたり、
DVDが結構売れてたり、映画化になったりと、その広がりがものすごく気になっていました。
で、観始めたらとっても面白くて、全10話一気にぶっ通しで観てしまいました。
でも周囲の人に「何が面白いのか」っていうのを説明するとなると、すごく難しい。
というのも、主人公の鈴木先生があまりに坦々と理詰めで解決策を進めていって、
生徒たちがいつしか素直に受け入れちゃってる(というか自分で考える)、という感じなので。
だから、生徒たちが素直に受け入れなかったら全然解決してない問題が多いのですが、
教育現場の実態はそういう問題だらけだと思うので、逆に熱血教師ドラマに比べて
現実感があって観ることができるのかな。うん、分かんねえや。でも面白かったです。
個人的には、当事者以外の生徒のガヤのどこか無関心っぽい声が実際の生徒っぽいところが好きでした。
(よくある教室ドラマは、周囲の野次馬の声が嘘っぽく聞こえる)
それにしても、同じテレ東の『孤独のグルメ2』で、鈴木先生がゲスト出演していて、
タイ料理店で井之頭五郎(=松重豊)と無言のメニュー対決をしている回があって、
鈴木先生が「うまいっ…これは…」みたいな心の声をしゃべっていて面白かったのですが、
あれは五郎さんに合わせているのかと思いきや、
もともと鈴木先生自体が心のナレーションで語るキャラクターだったんですね…。
(ちなみにエンドロールでは「鈴本」と書いてて別人らしい)
長谷川博己と松重豊が大河ドラマ『八重の桜』の山本家で共演しているのを見るたびに、
鈴木先生と井之頭五郎のタイ料理対決を思い出してしまって、話に集中できない。


『鈴木先生』 (主演=長谷川博己)

ちなみに、これまで一番印象に残っている学校ドラマは何かと言われたら、
『金八先生』とか『スクールウォーズ』とか『GTO』とか『ごくせん』とか、
世代によっていろいろあるかと思いますが、私は日テレの『伝説の教師』だったりします。
『鈴木先生』で出てくる先生の裁判とか、OBの立てこもり事件とか、
『伝説の教師』でもやっていたテーマで、いろいろと思い出してしまいました。

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