今年6月に、東京都日野市に行ってきました。日野市と言えば新選組の「鬼の副長」こと土方歳三や、「源さん」こと六番隊組長の井上源三郎などを生んだ、新選組のふるさと。
大河ドラマ『新選組!』は個人的に歴代大河の中でも1、2位を争うほど大好きな作品だったので、新選組にまつわる場所にいろいろ行ってみました。
日野市石田にある真言宗石田寺(せきでんじ)。このあたり一帯はかつて石田村と呼ばれ、土方歳三が生まれ育った場所です。若き日の土方歳三が「石田散薬」という名前の薬を売り歩いていた商人だったのは有名な話。
この日は車で移動したのですが、石田寺には参拝者用の駐車場が数台分あります。
石田寺の中にある、土方歳三墓所。中央は土方家の墓所で、土方歳三の写真が飾られている右側の墓石が土方歳三の墓です。数々の作品で主役を張り大人気の土方歳三の墓には、いつも献花が絶えることがないのだとか。
石田寺の中にある土方歳三義豊之碑。昭和43年に明治元号100年を記念し、土方歳三の兄・土方喜六の曾孫によって建立されたもの。義豊(よしとよ)というのは土方歳三の諱(いみな)です。
石田寺から多摩モノレールの線路を超えて700mほどの場所にある、土方歳三記念館。ここが土方歳三の生家です。門を入ったところには土方歳三の胸像もあります。
ちなみに普段は土方さんという一般のお宅なので、第1・第3日曜日の昼にしか一般開館していません。駐車場もないため、車で来た場合は周囲のパーキングを利用します。
土方歳三生家の隣りには、幕末に土方家から分家して3代に渡って村役人を務めたという家が。説明板が立っています。
石田寺から浅川を越えて車で10分ほどの場所にある、真言宗高幡山金剛寺。高幡不動駅の駅名の通り、一般的には高幡不動尊と呼ばれている寺院です。
関東三大不動の一つとされ、この一帯の人々に古くから信仰されているお寺。土方歳三の墓のある石田寺はこの金剛寺の末寺でもあります。
日野に生まれ育ち、新選組副長として京都で活躍し、函館にて戦死した土方歳三の銅像。新選組の羽織姿です。高幡不動尊に入ってすぐ左側に建っています。
土方歳三像のすぐ横に建っている、殉節両雄之碑。両雄というのは近藤勇・土方歳三の両名ことで、近藤勇と義兄弟の契りを結んで新選組を経済的に援助し続けた日野の佐藤彦五郎、小野路の小島鹿之助らが、明治維新後に賊軍とされた新選組の名誉回復のために建立した顕彰碑です。
6月に日野に行ったのは、九州の実家から母親が上京してきたから。母は司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読んで以来土方歳三の大ファンで、新選組関連の時代小説を読み尽くしているそうで、日野に連れていったところとても喜ばれました。私も一度は日野に行きたいと思っていたので、良い機会でした。
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