[デンマーク編] クロンボー城に行ってきた。(2)



世界遺産にも制定された名城、クロンボー城。最初にクロンボー城を知ったのは、中学か高校の英語の授業でシェイクスピアの『ハムレット』を習った時でした。デンマークの王子ハムレットを描いたこの作品では、クロンボー城が大きな舞台となっていて、当時からお城好きだったのでいつか行ってみたいと思っていたのです。そんなクロンボー城が目の前に。いやあ素晴らしい外観。


北側からクロンボー城を眺めてみます。デンマーク国旗も掲揚されていていい感じです。ちなみに王子ハムレットは架空の人物で、伝承の中にAMLETHという王子がいたとあったのを、シェイクスピアが勝手にHを前に持ってきてHAMLETに変えて作り上げたんだとか。


クロンボー城の中に入ってみます。広い中庭から写真を撮ると、尖塔の全容が写りきらないぐらいにとても大きな建物群に囲まれています。いくつかある手押し式の扉の中の一つが、ショップも兼ねた館内への入口受付になっています。


まずは地下を探索。このように照明がある場所はほとんどなくて、めちゃくちゃ暗い中を進んでいくので、お化け屋敷が苦手な人は無理かもしれません。いざという時のために、入り口では懐中電灯を手渡されます。でもたまに等身大の人形がなぜか置いてあってドキッとします。


城内入口とは逆側の正面に入口のある礼拝堂。とても厳かな雰囲気。受付の人しかいない時に入ったのですが、突然物音がしてパイプオルガンが鳴りだしたので、多分誰か演奏係が控えているんじゃないかと思います。


城内も入れます。王たちの居住空間だった場所が解放されていて、当時の絵画も多く飾られています。最も広い大広間の中央にはなぜか大きなクリスマスツリーが飾られていました。オフシーズンの平日だからか、どこかの学校の小さい子供たち以外はほとんど観光客がいなくてとても静かな雰囲気でした。


たくさんの色鉛筆が置いてあって、自由に絵を描いていいコーナーがありました。私も一つ、クロンボー城を背景にしたイラストに挑戦して、この壁のどこかに貼ってみましたよ。もし近々行かれる方がいらっしゃれば、日本から来たことを確実に表したイラストにしてみたので、探してみて下さい。


城壁の上には無数の大砲が並べられています。対岸には隣国スウェーデンが見えています。エーレスンド海峡の守備の拠点となったクロンボー城。その後も軍事的重要拠点としての役目を果たしていきますが、周辺の地形を見渡してみると、北欧の歴史を語る上でとても大切な場所だということが分かります。


じっくりと時間をかけてクロンボー城を楽しんで、城を後にすることに。ここでは一部の写真しか載せてませんが、実際には何百枚も撮ってしまったほど、その立派な外観に感動してしまいました。堀の形も見事です。また春や夏なども全く違った色彩の風景になるのでしょう。またぜひ来てみたいお城です。


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