鎌先温泉「湯主 一條」に泊まってきた


昨月、宮城県白石市の白石城を見に行ったのですが、白石市に行った目的はもう一つ。約600年の歴史を持つ鎌先温泉の老舗旅館「時音の宿 湯主一條」に宿泊しに行ったのです。

何百年という長い伝統を持ちながら、「じゃらんネット」や「楽天トラベル」などのお客様アンケートでも東北第1位などの評判高く、建物や女将の写真が宮城県の観光PRポスターに使用されるなど、東北や宮城を代表する人気旅館で、以前からかなり気になっておりまして、さっそく行ってみることに。

宮城県白石市鎌先温泉 一條旅館
到着してまず驚いてしまうのが、この木造本館。大正から昭和初期にかけて建てられたもので、釘を一本も使わない宮大工の技術で建てられた建物だそうです。この木造建築方法だと地震の揺れもしなって吸収するので、宮城県沖地震の時も窓ガラス1枚割れなかったのだとか。

「湯主一條」 個室料亭・匠庵
その木造本館の中は個室料亭「匠庵」になっていて、宿泊客は部屋ではなくこの個室料亭で食事をします。室内の照明やBGMなどにもこだわりが。それにしても、レトロな時の流れを感じさせる素晴らしい建物です。地元門司港の「三宜楼」を思い出すなー。

湯主一條 夕食。
同旅館の第二十代当主・一條達也社長と一緒に夕食を頂くことになりました。仙台牛陶板焼き、宮城野ポーク霜降地養豚の豆乳しゃぶしゃぶなど、宮城県産の食材にこだわった自慢のお料理。本当に美味しかったです。お酒もとても充実しています。一條社長といろいろな情報交換を。

湯主一條 洞窟の湯
「湯主一條」の温泉はボーリングではなく、自噴している源泉かけ流し。多くの人が湯治に使ってきた薬湯です。「鎌先の湯」は24時間入れます。この写真のお風呂は「洞窟の湯」で、露天風呂もついてます。カモシカなど野生動物もたまに顔を出すんだそうです。九州出身の私には、雪を見ながらの温泉って本当に幻想的で好きです。

湯主一條 朝食。
快適に眠れまして、「匠庵」にて朝食。この朝食でも「あっ」と驚いてしまったことがいくつか(写真でも何かいろいろ気付きません?)。私はどちらかというと、いつも旅館の食事はそれほど要らないほうなのですが、一條旅館の場合は食事が楽しみで、パクパクと食が進みました。

湯主一條 いわくありの洞窟
旅館横の山肌にある「いわくありの洞窟」。いわくがあるそうです。「洞窟の湯」と露天風呂の源泉でもあり、今回特別に洞窟の中を見せて頂きました。他にも湯神神社、宝物庫など、いろんなストーリーが旅館の中に点在しています。

湯主一條 玄関
ということで、あっというまの一泊でした。写真には写りませんが、何よりスタッフの皆さんのおもてなしの心がとっても印象的で、また泊まりに来たいと強く思いました。今度、執筆の缶詰めになる時はここにしたい。

さて、一條社長から様々な工夫やおもてなしの考え方をお聴きしましたが、一人で聴くにはあまりにももったいなさすぎると思い、第6回「発想源ライブプレミアム」の特別講師として東京にお招きすることになりました。ご興味ある方はぜひ、お越し下さい。


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