厳島に行ってきた。(1)



厳島(宮島)に行ってきましたよ。昔から大好きで既に何十回と足を運び、今では「厳島の戦い」を舞台にした『厳島戦記』という歴史物語を実験連載させてもらっているほど、厳島大好きっ子の私。ただ今回は、西日本では各地で大被害が起きるほどの豪雨で、広島市周辺もダイヤが乱れに乱れ、普段なら30分ほどで到着する宮島口も1時間半ほどかかってしまいました。フェリーに乗るも大豪雨。まさに、リアル「厳島の戦い」。毛利軍もこんな暴風雨の中を渡海したのでしょう。霧がかってますます神秘的な厳島。


宮島に到着して、普通の観光客は真っ先にお土産ストリートを通って厳島神社へと向かいますから、他のフェリー客と行動が同じで常に人が多い状態に思ってしまうのですが、私はいつも異なる回り方をするので、多くの観光客と移動時間がズレてなかなか快適です。フェリーで宮島桟橋に着いたらまず、目の前にあるこの石段を登るのです。


標高わずか30mの小高い山に着きます。これが要害山。「厳島の戦い」で、毛利元就が陶晴賢率いる大内軍を厳島におびき寄せるために、この地に宮尾城を築城します。そして陶晴賢は大軍を率いて渡海。この宮尾城の攻略に集中している間に、毛利元就軍の奇襲を受けてしまうのです。西日本の戦国地図を大きく塗り替える役目を果たしたこの地は、厳島大好きっ子の私の個人的な厳島のお薦め7ヵ所「厳島新七景」の一つです。


要害山の宮尾城本丸跡から見た、陶晴賢の本陣方面。右のほうに五重塔が見えますが、そこら一体が陶晴賢率いる大軍が本陣を構えた塔ノ岡です。そして背後に見える山々は、中央にあるのが宮島の最高峰の弥山(みせん)、そしてその右側の霧がかかった峻嶮の峰が宮島第二の高さの駒ヶ林です。塔ノ岡と駒ヶ林が一直線に見えるこの場所は、何十分も見てしまうほど好きな場所です。


宮島桟橋の宮島案内図。鹿の親子がいますが、これ置き物じゃないですよ。本物の鹿が偶然そこにいるだけです。カメラ目線だ。


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