世界遺産に登録されているベリンツォーナ(Bellinzona)の3つのお城をじっくりと堪能し、その郊外に泊まった翌朝。次の目的地に向けて出発をします。
ベリンツォーナがあるのはティチーノ州(Canton Ticino)ですが、次の目的地はその西側のヴァレー州(Canton du Valais)。共にイタリアと国境を接するスイス南端の州です。
まずはベリンツォーナから高速道路2号線を西進し、アイロロ(Airolo)インターチェンジで降りて、両側にアルプスの山々を見ながら州道のような道路をずっと西に進んでいきます。
坂道が続き、ずっと登っているうちに、カーナビの標高メーターはすでに標高1600m台を指しています。かなり高いところに登るんだなあ。
目の前がパッと開けたかと思うと、正念場はここから。さらに雪山に向けてクネクネと登っていく道路が先に見えます。この地点ですでに標高1900mぐらい。それにしてもなんという美しい風景。
どんどん登ってきて、見下ろすと今まで登ってきた道路がこんな感じに見えます。9月というのにもうすぐそこまで雪が迫っている感じ。この道路、冬には閉鎖されちゃうんだろうなー。
そしてまだまだ雪山に向けて登っていくのですが、ベリンツォーナから車で1時間強くねくねと登ってきたところたどり着いたのが…
キオスクが1軒だけポツンと建っているこの駐車場。
ここがこの道路の最も高い位置にあるヌフェネン峠(Nuefenen-Pass)で、ティチーノ州とバレー州の州境になっています。ヴァレー州側を見ると、こんなに山々が続いています。ドライバーやツーリストたちの間では名所として知られているんだそうです。
3つの旗が立てられています。中央のスイス国旗を挟んで、左側の赤と青の旗が東のティチーノ州(TI)の旗。右側の赤と白で星が描かれた旗が西のヴァレー州(VS)の旗。
9月なのにまだ雪が残っているほどの肌寒さ。6歳長男もこの時期に雪があるなんてと興味津々。冬は恐らく通行止になると思うのですが、めちゃくちゃ積もるんだろうなあ。
これだけの標高のところに、池があります。さて、この峠の標高は2478mだそうです。それは後で案内板で知ったのですが、車のカーナビを見ると標高2485mを指していて、それを見た6歳長男は「あともう少しで2500mなのに。それってどれぐらいの高さ?」と聞くので…
近くに大きな十字架が建てられている岩山が見えたので「あと15mぐらいなら、あそこぐらいじゃないかな」とテキトーに言ってみたのですが、
「じゃああそこまで登って2500mまで行ってくる」と言い出した長男、岩を元気に登り始めました。今から思うと2500mは行ってないかなという気もしますが…。まああそこまで着いたら2500mということにしましょう。
コメント