長谷堂城跡に行ってきた


山形県に来ています。最上義光歴史館で、長谷堂城の模型を見ていると係員の方が詳しく説明をしてくれて、「車だったら7分ぐらいで着きますよ」というので、行ってみることに。


確かに7分ほどで長谷堂城に到着。長谷堂城跡は小さな山ですが、山麓には駐車場も整備されていて、登るための杖も無料で貸し出しています。山頂までは10分程度とのこと。

長谷堂城は山形城の支城の一つ。1600年、中央で関ヶ原の戦いが行なわれている頃、最上義光の家臣・志村光安が守るこの城を、上杉景勝の家臣・直江兼続率いる上杉軍が攻撃した「長谷堂城の戦い」の舞台でもあります。その時代背景から「北の関ヶ原」とも言われる、歴史上名高い合戦です。最上義光軍が東軍(徳川家康側)、上杉景勝軍が西軍(石田三成側)です。


長谷堂城址の山頂。山形市街地のほうまで広く見渡すことができます。長谷堂城の周囲は、水田と小さな集落ばかり。この長谷堂城だけがポツンとあるような感じです。


長谷堂城から見た、直江兼続の本陣跡の方角。直江兼続率いる上杉軍は、中央に見える低い台地のようなところに本陣を構えた様子。10倍以上の兵力を有する上杉軍の猛攻撃に、寡兵の最上軍はこの城を死守します。


そして車で2分ほどで着く直江兼続本陣跡から、長谷堂城を望む。中央にポツンと見える小山が長谷堂城です。本陣跡には何も残っておらず、観光用の旗だけが数本建っています。

長谷堂城は直江兼続の智略をもってしても落城せず、そのうち関ヶ原の戦いで西軍の敗北を知らされた直江兼続は撤退を余儀なくされます。この撤退戦の時に、上杉軍の旗下にいた前田慶次がその武勇で大活躍を見せ、上杉軍は無事に撤退。東軍について上杉軍と戦った最上義光は、その功から出羽57万石の藩主となりました。

現在放映中のNHK大河ドラマ『天地人』の直江兼続の人生を語る上で欠かすことのできない重要な合戦「長谷堂城の戦い」。これからドラマにも登場することになると思いますが、いっそう長谷堂城跡は注目されそうですね。なかなか浪漫あふれる場所だったので、行って良かったです。


そう言えば、山形名物の芋煮も食べましたよ。山形の方の話によると、山形では芋煮会は生活の一部で、若い男女も「今年芋煮した?じゃぁやる?」と、合コン感覚かバーベキュー感覚で芋煮会やるらしいです。美味しかったー。


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