[ポルトガル篇] マルヴァンに行ってきた。(5)サン・ヴィセンテへ


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スペイン国境にほど近いポルトガル東部のアレンテージョ(Alentejo)地方の「天空の村」マルヴァン(Marvao)。集落の北側にあるマルヴァン城(Castelo de Marvao)の城塞から、村の南側まで城壁を伝って歩いて行くことにします。天然の岩と組み合わさったような城壁。こんな起伏の激しい城壁も珍しいです。

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そして南側の端に到着。北側の城塞に比べて何があるかというと何もないのですが、その荒れ果てた感じもなかなか味があります。

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マルヴァンの村はとても小さくて、北の城塞部分を除けば村全体を一周するのは30分もかからないでしょう。お土産屋さんやレストランなど観光客向けの店も必要以上にないし、のんびりと現地の雰囲気を味わいたい人に向いている場所です。

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結局、あまりの城塞の面白さにマルヴァンを取り囲む城壁の通路をぐるりと一周してしまいました。「天空の村」と呼ぶに相応しく、下界を眺めながら天空を歩いているような感覚で、本当に不思議な気分のした散策でした。

当初はここに一泊しようと思っていましたが、宿の数も少なくこの日は金曜日だったこともあってか、宿が全く空いておらず、次に取った宿泊地へ向かうことに。ちなみに宿の検索はいつもExpediaを使っています。iPhoneアプリ版もけっこう便利。

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次の目的地は、マルヴァンから車で1時間ほど南下した場所にある街・エルヴァス(Elvas)。国道N246号を走っていると、夕焼けが染まる頃にサン・ヴィセンテ(Sao Vicente)という小さな集落を通ったのですが、ふと左手に見えたリストランテが気になって、パッと車を停めて入ってみることに。次に取っている宿が郊外だったので、夕食にありつけないかもと思ったので早めのディナーです。

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で、この店は地元民が集まる庶民的レストランのような店で(そもそもこの街自体が観光客が来るような場所じゃないし)、手軽なランチでも結婚式などでも気軽に使われるっぽく、この日も夕食には早い時間でしたが多分地元の人たちがポルトガルリーグのサッカーの試合を観戦しながら酒を楽しんでました。

メニューも地元アレンテージョ地方(Alentejo)の食材を使った地元のレシピによる郷土料理ばかり。どれも美味しそうな中、選んだのがこれ。地元産のオーガニック子羊を使ったというニンニクと白ワインで味付けして揚げたラムショップ(とメニューに英語で書いてた)。めちゃくちゃ美味い!

ちなみにポルトガルでは料理の前にパンやチーズなどの皿が出されるのですが、これらは有料。要らなければその旨を伝えると下げてくれて料金には加算されません。だからここに写ってるパンも有料。まあ大抵1ユーロぐらい。

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あまりに料理が美味しかったので、デザートも地元の食材とレシピで作ったというものを注文することに。右のブディングはカッテージチーズに似たリケイジャオン(Requeijao)という羊のチーズと、卵と砂糖だけで作ったものだとか。これも美味い!奥の黒いのは、隣町エルヴァスの街の伝統的レシピで作られる、梅の実のシロップ漬けだとか。

海外に行ったらだいたいどの店でもちょこちょこっと食べて、次の店でも食べてという感じなのですが、今回はどれも美味しくて久しぶりにその店だけで満腹になるまで食べました。Pompilioという店ですが、この店は当たりだったなー。


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