凄まじい新天地開拓、『中卒の組立工、NYの億万長者になる。』


本日の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、アメリカで起業して医療機器を売りまくり巨額の財を成した大根田勝美氏の著作『中卒の組立工、NYの億万長者になる。』です。

中卒でオリンパスの工場の組立工となった大根田氏は、輸出部のむかつく連中を見て発奮して英語を習得し、アメリカに赴任して医療機器を売りまくるも、会社のやり方への不満により退社して決別し、今度はライバル会社と組んで全米を席巻していき、大成功を収めていきました。それらの場面が詳しく書かれていて、メーカー出身の私は食い入るように読んでしまいました。

英語が全く話せないところから、アメリカのエリート医師たちに医療機器を提案し信頼されるほどに英会話力を身につけ、かつての勤務先の牙城を切り崩していく大根田氏の凄まじい開拓力を見ると、海外に進出したけれど大した実益もなく撤退したという会社はただただ意識と覚悟が中途半端だったのではないかと思ってしまいます。新天地を切り開く商才を学べる、とても参考になる本です。


『中卒の組立工、NYの億万長者になる。』(大根田勝美氏著/角川文庫)


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