日本各地に及ぶ建築学ミステリー、『東京駅100年の謎』


先日BS朝日で放送された『東京駅100年の謎 ~近代建築の父・辰野金吾の暗号~』という番組、
何気なく見始めたのですが、めちゃくちゃ面白かったです。

JR東京駅の丸の内側は最近リニューアルしたことで注目を集めていますが、
辰野金吾の当初の設計に沿ったところ、様々なレリーフも復活しており、
8つしか揃わない干支や豊臣秀吉の兜など、それらに込められた謎を追いながら
近代建築学を大成させた辰野金吾の生涯を辿っていく番組です。
辰野金吾は、現在の東大工学部建築学科の第1回生である4人のうちの一人。
同じく東大の建築学科を卒業した菊川怜が案内役となってその生涯を追うのですが、
日本銀行本店などの辰野建築の代表作だけではなく、
「これは辰野の設計ではないか?」という意外な建築物などが登場したりします。
実は私は、地元北九州市の旧松本邸が大好きだったり、
小樽に行けば必ず旧日本銀行小樽支店を訪れるなど、辰野建築が大好きなのですが、
いろいろと新しいことを知ることができて、とても面白かったです。
とはいっても、タイトルにある「100年の謎/辰野金吾の暗号」は、
番組の最後の最後まで引っ張って起きながら、
ずっこけてしまうほどの微妙な仮説で終わって驚いたけど。
それ以外の部分は、2時間があっという間に感じるとても有用な番組でした。

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