[鹿児島篇] 鶴丸城、城山に行ってきた。



薩摩藩の藩主の島津家が居城としていた鹿児島城、通称鶴丸城の城址に行ってきました。

鶴丸城の築城は関ヶ原の戦いの翌年であり、もう戦国の世ではなくなったために
天守閣などは築かれず、屋形造りの平城となりました。
現在では本丸跡に鹿児島県歴史資料センターの黎明館が建っていて、
隣りの二の丸後に県立図書館や市立美術館などが建っています。


現在、鶴丸城址の黎明館には、宮崎あおいが演じた大河ドラマ『篤姫』で一躍有名になった

篤姫こと天璋院の像が建っています。
今和泉島津家から薩摩藩主・島津斉彬の養女となり、将軍徳川家定に嫁いだ篤姫。
将軍家に嫁いでからは薩摩には戻らなかったので、
鶴丸城にいた時期があったとしてもごくごく短い期間だったとは思いますが、
『篤姫』放映以来、鹿児島を代表する人物の一人として大きく顕彰されています。


鹿児島市立美術館近くに建つ、おなじみの西郷隆盛像。

上野公園の西郷さんは犬を連れて和服姿なのに対し、
こちらの西郷隆盛像は陸軍大将の軍服を着ています。
道路を挟んだ向こう側の中央公民館前は、西郷像の撮影スポットになっています。


そして、中央公民館横の宝山ホールの入口前にひっそりと

西郷隆盛像と向かい合うように建っているのが、薩摩藩の名臣・小松帯刀の像。
私が鹿児島に在住していた頃は、この小松帯刀像は誰も見向きもしないような存在でしたが、
大河ドラマ『篤姫』で主要人物として瑛太が演じてからは大きく注目が集まり、
いまや西郷像と一緒にカメラに収める人が続出。人気の銅像の一つになりました。


鶴丸城の北にそびえる城山にも登ってみることにします。

鶴丸城横から車で上がる途中にある、西郷隆盛南洲洞窟。
西南戦争で薩摩に追い詰められた西郷隆盛たちが、最後に身を隠した洞窟がここだそうです。


その西郷洞窟の周囲には観光バスが泊まれる土産店がいろいろと点在しているのですが、

そのうちの一つが建てたっぽい西郷さんの像もあります。
ここは後ろに洞窟を掘っていて、中は史料館になっています。


そして、城山展望台から鹿児島市内を一望。

錦江湾(鹿児島湾)の向こうには、雄大な桜島が見えますね。
テレビや雑誌などでは「鹿児島市」として紹介される写真はだいたいこの角度からの写真。
まさに薩摩のイメージとてして定着したこのアングルは、城山からの景色なのです。
山と言っても、バスで駐車場まで行くことができ、駐車場からも歩いて5分程度なので、
鹿児島市を観光する時には外せない場所の一つです。

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