新潟県村上市の「町屋の屏風まつり」に行ってきた


新潟県に行ったもう一つの理由が、新潟県村上市で開催されている「町屋の屏風まつり」を見に行くことでした。昨年の春に、村上市の「町屋の人形さま巡り」を見に行った時に、秋に「屏風まつり」をやっていることを知り、秋にも行ってみたいと思っていたのです。


各家の蔵に眠っていた屏風が、各家に飾られます。また重箱や陶器など各家のいろいろな骨董品も一緒に展示されていて、まるで町全体がお宝展示会のようになっています。中には、山岡鉄舟などをはじめ歴史上の有名人が筆を取った屏風などもありましたよ。


展示されている各家は、気兼ねなく自由に出入りすることができます。屏風の説明をしてくれたり、お茶を入れてくれたりお菓子を出してくれたりするお店やお宅もあり、なごみます。


この「屏風まつり」や「人形さま巡り」の開催による村上市への経済効果を算出すると5億円になるそうですが、1回の開催費用はなんと35万円なんだそうです。街おこしの理想形が見えます。


屏風を飾っている料亭で、村上牛の牛丼など食べました。村上市のお土産は、閉店時間ギリギリに着いてしまったのに喜んで屏風の展示を見せて下さった大洋酒造さんの日本酒と、村上牛メンチカツ。

「町屋の屏風まつり」は、「町屋の人形さま巡り」に並ぶ面白さでした。風情と趣きがあってステキです。全ては、以前に「ビジネス発想源」でも取り上げた『町屋と人形さまの町おこし』という本に偶然出会ったことがきっかけでした。日本各地が元気を持つようなヒントが見つかる良書だと思います。


『町屋と人形さまの町おこし』(吉川美貴氏著/学芸出版社)


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